別冊少年マガジン 2019年4月号に掲載されている進撃の巨人 115話のあらすじと感想です。
前回の記事はこちらです。リヴァイがジークを戦闘で圧倒しましたが、最後にジークの決死の自爆に巻き込まれます。
ジーク、完全復活
雷槍の爆破地点で
前回、ジークが決死の覚悟で自ら雷槍を爆破させ、リヴァイもろとも吹き飛ばされます。その地点から少し離れたところで、ジークの拘留地に向かうフロックたちや、ハンジも爆破音を聞いていました。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
一方、吹き飛ばされたジークですが下半身がなくなって上半身のみの状態で、瀕死の状態です。五感もなく、やっぱり死ぬかと死を覚悟しながら、昔のクサヴァーとの会話を思い返します。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
クサヴァーはマーレにも伝えていない情報として、「始祖の巨人」を封じるために課した「不戦の契り」を打ち破る方法があると言います。それは王家の血を引く巨人、ジークが「始祖の巨人」の保有者と接触すればその能力を引き出せる、しかし始祖の力が使えるのはあくまで「始祖の巨人」の保有者だと言います。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
信頼できる誰かに託すようにクサヴァーから言われ、クサヴァーの持つ獣の巨人をジークは継承します。そしてその後ジークは戦場でイェレナを助け仲間にし、イェレナを通じてマーレ軍の中に自分の仲間となる勢力を作り上げていきます。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
ライナー、ベルトルトからの報告
場面変わって、ジークはライナーとベルトルトからの報告で、エレン・イェーガーが「始祖の巨人」の保有者であること、そうなった経緯を本人も分かっていないと知ります。そしてエレン・イェーガーの父親が自分の父親、グリシャである事を確信します。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
ジークは告発した父親が生きていたこと、その父親は「進撃の巨人」と壁内で「始祖の巨人」を手に入れて、息子エレンに食わせたこと等を推測します。そして何より弟がいて、自分と同じ父親の思想の犠牲になっている事に悩みます。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
その後、エレンとジークはイェレナを介して収容区で出会います。ジークはエレンに話に応じてくれたのは、エルディア人の安楽死計画を賛同してくれたからなんだろう?とエレンの真意を質問します。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
エレンは4年前、ヒストリアに触れた時たまたま父親の記憶が開いたことを話し、グリシャが壁の王家一家を皆殺しにした時の事を話します。虫みたいに潰して回った、その感触も残っていると言い、その子供達が生きていればエレンは食われ「始祖の巨人」は王家の手に渡っただろうと言います。そして、「不戦の契り」によって壁内人類は心中を迫られた、子供たちの死は壁内人類を活かしたと、まるで父親の正しかったような言い方をします。ジークは落胆しますがエレンは、親父は間違っていたそして…その親父に育てられてオレも間違いだったと自分の考えをジークに伝えます。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
驚くジークに、エレンの考えもエルディア人が生まれてこなければ、たくさんの人が巻き込まれて死ぬこともなく、苦しむこともなかったという考えで、ジークにオレの手で巨人が支配した二千年の歴史にケリをつけると宣言します。エレンから兄さんと言われた時、クサヴァーとの記憶を思い出し、クサヴァーとの思い出の野球のボールをエレンに渡します。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
必ず みんなを救おうと言ったところで記憶が途切れ、意識が遠のいていくジークですが、それとジークの記憶が不明ですが同時に汚れた衣服を着た少女が振り返る映像がはいります。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
上半身のみとなったジークは雨に打たれていますが、そこに巨人が現れてジークに近づき傍まで来ると自分の腹を裂いて、ジークを腹の中に埋め込んでしまいます。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
イェレナ、全兵団制圧
場面変わって、全兵団がイェレナたちとイェーガー派にシガンシナ地区に集められています。脊髄液を盛られ仲間に背中から銃口を向けられ抵抗できなかったため、ピクシス指令が一切の抵抗を禁じたからです。兵士たちは腕に各々色違いの布を巻くことを強要されています。白い布はイェーガー派、赤い布は脊髄液を服用されたうえで服従した者、黒い布は脊髄液を服用させられた上、つい先ほどまで何も知らなかったものという分類のようです。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
イェレナはピクシス指令達を愚かにも賢明だった、もっと早くジークをただ信じていればとうに世界は救われていたのにと言います。ピクシス指令は小規模な「地鳴らし」を発動させて世界の国々を脅し、手出しをさせないようにするので救われるのはパラディ島だけで世界ではないのでは?とイェレナの物言いに引っ掛かりを覚えます。イェレナはピクシス指令の問いに答えず、ジークから罰が下ることでしょうと答えるのみです。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
リヴァイの容態は
場面変わって、リヴァイとジークが吹き飛ばされた現場にサンジたちが到着します。現場には巨人とリヴァイ、荷馬車の残骸が残っています。川の傍で倒れているリヴァイの容態を確かめますが、ハンジは傷の深さに絶句します。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
フロックたちはリヴァイが動けず運がいいと言いますが、ハンジは至近距離から雷槍の爆発を受けて、死亡していると言います。なおもフロックはリヴァイの生死の確認しようとしますが、現場にいた巨人が勝機を吸い込みながら消えていきます。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
そして巨人が消えた後には、瀕死の重傷で死にかけだったジークが無傷の状態で現れます。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
ジークがすぐ傍で復活したところを見て、危険を感じたハンジはリヴァイを抱えて即座に川に飛び込み、この場を離れます。発砲しながら、流れていったハンジを追います。残ったフロックはジークに何があったかといますが、ジークも何があったかうまく説明できません。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
知らない少女が土をこねてジークの体を作っていて、それを知らない場所でただ見ていただけと言い、どれぐらいそうしていたかもジークは正確に答えられません。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
空を見てあれが ― 巨人の力、血や肉や骨を座標へ送る ― 「道」だったのかとジークは確信します。そして、ジークはもう自分たちの邪魔をする奴はいないと、再び進み始めます。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
ガビが閉じ込められた部屋にエレンが訪れ、エレンはファルコを助けたかったら協力するように言います。何故か体が動かないガビに無線で壁内の侵入者に助けを呼ぶように言います。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
しかしすぐ背後にいるのはその侵入者であり車力の巨人、ピークです。見張りの番をしていた兵士の喉を刃物で一突きにし、銃をエレンに向け動かないよう、ガビにも静かにするよう言います。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
部屋の扉を冷静に、そして静かに閉めてエレンに銃を向けたまま、エレンに本人か確認します。ここで今話は終わりです。
© 諫山創 進撃の巨人 115話より
まとめ
前回ではリヴァイがジークを完全に追い詰めていましたが、今話で完全に形勢逆転し、イェレナたち義勇兵とイェーガー派によって、全兵団は制圧されました。ジークも瀕死の状態でしたが、謎の少女によって完全復活します。謎の少女は順当にいけば始祖ユミルなんでしょう。
気になるのがリヴァイ、ハンジに抱えられて川に逃げましたが、ハンジが言う通り既に死亡しているのでしょうか。
そしてジークとエレンの思惑通り進んでいたように見えた最後で、今度はエレンがピークに捕らえられそうになります。
次回は別冊少年マガジン 2019年5月号に掲載予定です。次回は巻頭カラー及び、コミックス28巻同日発売です。そして、次回いよいよマーレ軍がエレンに対して、襲い掛かります。
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