別冊少年マガジン 2020年4月号に掲載されている進撃の巨人 127話のあらすじと感想です。
前回の記事はこちらです。リヴァイが一応戻ってきましたが、しばらくは戦えそうにありません。
「地鳴らし」阻止へ
ジャンの葛藤
前回、イェーガー派を裏切ったジャンですが、高級そうな建物で酒を飲んでいい暮らしをしているジャンが描かれています。自分達が命がけで戦ったから、パラディ島に未来があるんだからと独白しています。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
そして現実に戻りますが、ハンジが外でジャンに話しかけていますが、ジャンは耳を塞いで気が付かなかったことにしようと、自分に言い聞かせています。結局、ジャンは気付かなかったふりには出来ず、ハンジの所に行きます。そこにはミカサもいて、ハンジからマーレ残党と手を組んだことをジャンとミカサは聞かされます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
ハンジはエレンを止めるためだと言い、皆殺しは間違っていると主張し、ミカサはエレンに無差別攻撃をさせたくないので、ハンジに協力すると言います。しかし、ジャンは本当にエレンを止められたとしても、その後の何十年もパラディ島は世界から憎悪を向けられてパラディ島を滅ぼすことになると、ハンジに反論します。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
ハンジはマーレからすれば島に奇襲を仕掛けた途端「地鳴らし」が発動したことから、暫くはパラディ島に手を出さないと推測しますが、ジャンはそれに納得せずハンジにさらに反論しますが、ハンジは大声で虐殺はダメだ!と主張します。そして、私はまだ調査兵団の14代団長だと言い、人類の自由のために心臓を捧げた…、仲間が見ている…、気がすると呟きます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
それでも、この島だけ自由をもたらせばそれでいい、そんなケチなこと言う仲間はいないだろうと言い、虐殺を止めるのは今しか無いと改めてジャンに話します。これを聞いたジャンは、俺は…まだ調査兵団だと言い、ハンジの考えに賛成します。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
合流したハンジ達とマーレだが…
そして、ハンジ達とマーレ残党、アニ、ガビ、ファルコですが、料理を作っているハンジを囲んで、皆が睨み合っています。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
マガトが散々殺し合ってきた者同士で飯を囲むか…と嫌味を言い、ハンジ達にエレンを止めようと気が変わった理由を聞かれます。ハンジから虐殺なんて望んでいないと言われ、正義に目覚めたというわけか…マガトが呟くと、ジャンが正義を語ったとマガトに反論し、ジャンとマガトの間で口論が始まります。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
エレンの母親が巨人に食い殺された事や、2千年の歴史の話を持ち出し口論が続きますが、ハンジがやめるように言い、一旦口論は止まります。しかし、アニからエレンを殺せるのかと質問され、ミカサは悩んだ後エレンを止める方法は殺すだけじゃないと答えます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
アルミンもエレンと話してみないと答えると、アニは結局マーレに故郷を持つ私たちがエレンを殺すなら、ミカサ達はエレンを守るためマーレと戦うことになる…、きっと、とミカサに指摘します。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
アニの指摘を聞いたミカサは、つまり私を殺すべきだと?と言い怒りながら、いきなりアニに対して身構え攻撃する素振りを見せます。アニも指輪のトゲのようなものを出し、いつでも巨人化する素振りを見せます。しかし、その後アニから自分もマーレにいる父親を殺されたくない、だからあんたの助けがいると言うと、とりあえずミカサも引きます。そして緊張を少しでも和らげようと、ハンジは強引に食事を始めようと皆に言います。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
「地鳴らし」の進路
ハンジ達はアズマビト家の持つ飛行艇を使って、始祖の巨人に近づこうと考え、始祖の巨人の進路を探ります。マガトはエレンに知恵を貸したイェレナが始祖の巨人の進路をある程度想定していて、予想できるはずだと言いイェレナにエレンの向かう先を質問します。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
イェレナはマーレに併合された小国出身と偽っていましたが、実はマーレ人で自分の過去を偽っていました。イェレナは世界を救うという目的のためだと車力の巨人に指摘されますが、イェレナはマガトやハンジ達と何が違うのかと、皆の過去を指摘します。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
マルコの死の真相
ライナー、アニ、アルミン、ジャン、ガビ達が過去に殺し合っていた事実を伝えますが、ジャンは仲間の頭を撃ちまくってまで叶えたかった幻想的な夢が全て無意味に終わったと、イェレナに嫌味を言います。すると、イェレナはマルコの名前を口にします。ライナーとアニがマルコの死に関わっていた事実をジャンに伝えると、ライナーは自分からマルコの死の真相を話し始めます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
ジャンからマルコは最後に何か言ってなかったか?と聞かれ、ライナーはマルコが、俺達はまだ話し合ってない、…って言っていたと正直に話します。それを聞いたジャンは、今の自分達もロクに話し合っていないと、話し合うことの重要性を話し始め、ハンジもそれに続きます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
が、ライナーはマルコへの罪悪感からかマルコが死んだ時の状況の話を続けます。ジャンからやめるように止められますが、それでもライナーは自分の事は許さないでくれと…、とジャンに謝罪します。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
すると突然怒りを爆発させたジャンが、ライナーに殴りかかります。ジャンはその後も無抵抗のライナーの顔面を殴り続け、アルミン達に止められてもなおも、ライナーの体を蹴りつけます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
ガビは蹴りつけられるライナーの体をかばい、ジャンとの間に割って入ります。勢いでガビを蹴ってしまい、痛がるガビはジャン達にごめんなさいと謝罪を始めます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
そして、すごく…図々しいことはわかっていますが…、と断りながらも、ジャン達に力を貸してくださいと土下座をしてお願いします。土下座をしてお願いするガビを見たファルコも、同じようにジャン達にお願いします。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
いたたまれなくなったジャンは、ガビ達には何も答えずに森の方に向かって行き、森の奥で一人泣きます。マガトはガビに声をかけて手を差し出そうとしますが、途中で手を止めてしまいます。そして、休んでいたリヴァイは、うるせぇな、と文句を言います。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
アズマビトを頼り向かうが…
朝になり、ジャンは昨日の夜とは一転、ガビに起きろと話しかけます。ガビから協力してくれるの?と聞かれると、ジャンはもちろんと答え、ライナーを手荒く起こします。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
アズマビトを頼って港に向かう途中、昨日の夜蹴ってしまった事をガビに謝るジャンです。一方、ライナーには謝らないとジャンは言い、ライナーもそれでいいと答えます。アニはボソッと、私は?と呟きます。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
その後港に向かっていた車力の巨人が途中、戻ってきて港の状況を伝えます。港はイェーガー派に占拠されていて、対巨人用装備の兵士が数多く臨戦態勢で待ち構えているようです。フロックたちイェーガー派は、ハンジ達が「地鳴らし」を阻止しようとする動きを察知していて、キヨミを拘束し迎え撃とうとしています。
© 諫山創 進撃の巨人 127話より
まとめ
ハンジやミカサ達と合流したマーレ残党ですが、最初はお互いの間にあるわだかまりが消せず、ギクシャクしたあげく口論をしてしまいます。一旦は、落ち着いて話し合いを再開したように見えましたが、イェレナの発言からマルコの件でジャンがライナーをボコボコにしてしまいます。マルコの件は、4巻とかなり早い段階からジャンの中で大きな出来事だったので、ライナーを許せなかったのだと思いますが、これでひとまずはジャンの中で区切りがついた感じに見えます。
次回、飛行艇を無用な血を流さず奪うため、アルミンはある作戦を考え実行します。
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