別冊少年マガジン 2020年8月号に掲載されている進撃の巨人 130話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。港を出港し、飛行艇整備のためマーレ海岸都市オディハに向かいます。
巨人がマーレに到着、「地鳴らし」開始
アニ、戦意喪失
アニは自分の故郷、レベリオが今から行っても既に「地鳴らし」の被害に遭っていて、レベリオを救う道はどこにも無い事をハンジから聞かされます。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
アニは故郷、レベリオや父親を救えないと分かり、もう戦う理由がなくなった、戦いから降りると言います。ハンジは、レベリオやマーレの為でなく名も知らぬ人々を1人でも多く救えと、私たちに託すためにマガトは命を賭して私達を先に進めた、とマガトの想いを伝え、アニを説得します。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
しかし、もう戦いたくない、殺し合いたくない、あんた達とも…、エレンとも…、とアニは目に涙をうかべながら訴え、戦う意思がない事を伝えます。ライナーやアルミン達は、アニに何も言葉をかけられずにいます。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
エレンの回想
場面変わってエレンの回想が始まり、1話冒頭の木の下で眠っていた時の出来事や、ヒストリアの手の甲にキスをした時の出来事の時の記憶が蘇ってきます。そして、イェレナから安楽死計画を打ち明けられた時の記憶では、エレンはジークの計画に従うフリをするので、フロックにもそうするように言っています。エレンに従うフリをして何をするのか、フロックは聞いています。さらに、ヒストリアとエレンの会話の記憶も交じってきます。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
エレンはヒストリアに、憲兵団がヒストリアを巨人にしてジークを喰わせる計画が進んでいる事を明かします。エレンはヒストリアに、憲兵団と争うか、ここから逃げるかしか手はないと言います。しかし、ヒストリアは争う必要も逃げる必要もなく、この島が生き残る一番堅実な方法があればそれに従う、と憲兵団と争う気は無い事をエレンに伝えます。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
エレンはフロック、そしてヒストリアに自分の本心は、世界を滅ぼす、すべての敵を、この世から一匹残らず駆逐する事だと伝えます。ヒストリアは、エレンに間違っていると言い、それではエレンの母親のように突然、何で殺されるのかわからない人が殆どなんだよ!?と訴えますが、エレンは憎しみによる報復の連鎖を完全に終結させる唯一の方法は、これしかないと言います。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
そして、ヒストリアの様に島の生贄になるためだけに生まれる子を産ませ、親子同士を食わせ続けるようなマネは、オレがさせない、とエレナは言います。しかし、ヒストリアは納得できず、エレンを何としてでも止めないと、二度と…胸を張って生きていくことができない、とエレンを止めようとします。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
ミカサの頭痛の正体
さらに場面は変わって、ジークとの会話の場面です。ジークはアッカーマン一族に特有の疾患はない、巨人学会やクサヴァーさんからも聞いたことがないと言い、アッカーマンが宿主を守る習性も、そんなものは無いと否定します。そして、ジークはそのアッカーマンの女の子がエレンに向ける好意の正体を知りたいんだな、とエレンの考えを推測し、その行為には正体も習性も、やむにやまれぬ理由も無いと断言します。ただ、そのアッカーマンの女の子はお前が好きなだけさ、とジークはエレンに言います。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
再びエレンとヒストリアの会話の場面になり、ヒストリアは、私が…子供を作るのはどう?とエレンに提案します。そして、エレンの回想は104期生や調査兵団との食事のシーンで終わります。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
壁の巨人、上陸
場面は軍艦が集結している海上沖となり、最も強大な大砲のほぼすべてが、今ここに集結した、と世界連合艦隊が結成された事を軍人が話しています。そして、「地鳴らし」を阻止しようと海上沖で待ち構えていて、この艦隊で阻止できないなら、これを止める手段は、もう人類に存在しえないとも話しています。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
泳ぎながら近づいてくる壁の巨人達に対して、世界連合艦隊は一斉射撃を開始します。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
海の中を泳ぎながら進む壁の巨人に、砲弾は命中していますが、壁の巨人が止まることはなく、艦隊の下を泳いで進んでいきます。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
壁の巨人は立てる所まで進むと、再び歩き始め軍艦を転覆、破壊しながら港に近づいていきます。港の砲台も壁の巨人に対して砲撃しますが、全く効かず陸に近づいてくる壁の巨人に恐怖し、兵士達は逃走し始めます。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
そして壁の巨人の後ろには、エレンの進撃の巨人がいます。しかし、その姿は始祖の巨人も取り込んでいて、異様な姿になっています。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
進撃の巨人のショッキングな姿や、迫力のある顔面に、兵士達も青ざめています。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
ここで1巻の冒頭、母親を巨人に食われてエレンが、駆逐してやる、と叫ぶ場面が挿入されます。そしてこの世から一匹残らず、とエレンのセリフが描かれ、壁の巨人が「地鳴らし」を始めたシーンで今週は終わります。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
まとめ
とうとうエレンの進撃の巨人と、壁の巨人がマーレに到着してしまい、「地鳴らし」が始まりました。エレンの進撃の巨人の外観は、かなりショッキングな姿になっていて、もう巨人とは別のものと言ってもいいかも知れません。そして、陸に上陸しようとするエレンの巨人と壁の巨人の描写ですが、1話で超大型巨人が壁を破壊して襲ってきた時と対比された描かれ方になっていますね。…あ……、…ヤツだ……、ってセリフも1話と同じですし。
© 諫山創 進撃の巨人 130話より
ただ1話ではエレンは襲われる側で、130話では襲う側で完全に攻守逆転してますが…。後は、マーレ海岸都市オディハに行き、そこで飛行艇を整備して飛ばして、どの辺りでアルミン達はエレンに追いつけるのか、今回の話を見ていると、ちょっと絶望的な気もします…。
次回、壁の巨人たちの地鳴らしが大陸の人々を虐殺していきます。
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そして32巻は9月9日(水)発売予定です。
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