【ネタバレ】Dr.STONE 4D SCIENCE「3D:FUTURE SCIENCE(フューチャー サイエンス)」のネタバレ、感想

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TVアニメ『DR.STONE NEW WORLD』第2クール放送を記念して、2023年12月25日発売の週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号に掲載されたスピンオフシリーズ全3話 第3話の感想、ネタバレです。

 

前回第2話、2D: FUTURE ROAD MAP(フューチャー ロード マップ)のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。

【ネタバレ】Dr.STONE 4D SCIENCE「2D:FUTURE ROAD MAP(フューチャー ロード マップ)」のネタバレ、感想
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3D:FUTURE SCIENCE(フューチャー サイエンス)

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

宝島で百夜の足跡をたどる

前回、龍水がホワイマンを責めている場面で終わっていましたが、今回はチェルシーが宝島で百夜の足跡をたどっている場面から始まります。なぜ、未来に百夜がいるのかという事を調べるために、数千年前に百夜がどう動いたかをルリ、ソユーズ、松風達に協力してもらいながら調べます。百夜が希少鉱物を集めていた場所を、チェルシーが地理学者の視点から調べていきます。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

そして、地理的に重い鉱物が溜まりやすい場所を特定し、おそらく百夜が志半ばで最後に倒れた場所を特定します。松風は、人の命の灯は皆、いつの日か消えるのだから…、と思いながら亡くなった百夜に手を合わせます。続いて、場面は遠く離れたラボで作業をしているクロムとカセキに移ります。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

カセキを石化すれば…

クロムは前回、タイムマシンが完成する数十年後までは絶対最後まで見れない、というカセキの言葉を聞いていました。その言葉を思い出し作業中に、ホワイマンの石化光線で石化しないか……?と、突然カセキに提案します。細胞の老衰に永久に対抗できるかは未だに謎ですが、少なくとも石化していれば永遠の命を手に入れられる、とクロムはカセキに言います。石化光線で死を克服できる事は皆には内緒になっていますが、クロムは、カセキだけ内緒でコッソリやろう、と持ち掛けます。しかしカセキは、でも大丈夫よワシ、そんなのいらないから、とクロムの提案を断ります。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

クロムはタイムマシン完成までカセキには生きていて欲しいのですが、大事な残りの時間は、主らみんなとおんなじ時を過ごしたいのよ、とカセキは笑顔でクロムに話しかけます。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

カセキは、科学は未来へ継いでけばいい、ワシらは長い長~い大冒険でそのこと学んだじゃないの、とクロムに言うと、クロムもカセキの言葉に涙を流しながら納得します。一方、宝島でもソユーズが、百夜もきっと志半ばで倒れたわけじゃない、ちゃんと未来へ継いだんだ、志を、と言い、百夜の志は千空へと受け継がれている事を松風に言います。松風は、御意!と言い、チェルシーも、いいこと言うじゃん、と言い二人はソユーズに同意します。しかしチェルシーは、なら、あの日どうやって百夜は未来からタイムスリップで通信してきたのか、と疑問を口にします。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

場面はラボに戻り、龍水は武器を構えながら、富士山頂でとらえた未来からのメッセージ、よくぞ欺いたものだ、人類をな、とホワイマンに向かって話します。龍水は、断続した石化によるモールス信号を出せる者が地球に現存した事に、あの時は気付けなかった、とホワイマンに言います。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

ホワイマンは、あの日関東地方のアカイエカを石化したのは、ただあの時側にいたからだと龍水に説明します。ターゲットはどんな生物でも良く、石化波がヒト種に気付かれないのであれば良かった、とホワイマンは言います。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

龍水のホワイマンへの疑惑が確信に変わったのは、ホワイマンの電池が切れた時だったそうです。ホワイマンは、ラボから富士山頂まで巨大な石化波を何度も何度も放出していました。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

未来メッセージは偽物

その石化波が未来の百夜から送られてきたモールス信号となるように、何度も何度も放出していました。あの未来メッセージは全てホワイマンが出した偽物で、人類はタイムマインなど完成させておらず、未来の百夜も存在しない、というのが龍水が出した結論でした。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

ゲンのメンタリズム、ヒトは自分の信じてえことなら怪しいウソにも飛びつく、という言葉を千空はゲンに確認しますが、蚊の石像を見た時に既に何か分かったようで、千空は手で顔を覆います。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

ラボのホワイマンは、とても合理的だったでしょう?と、龍水に言い、多くの科学者がタイムマシン開発に否定的でしたが、偽の未来通信を信じると、一丸となってタイムマシン開発に取り組んだことをホワイマンは指摘します。この事を永遠に秘密にすれば、人類は科学に邁進し続け、永遠に生きるホワイマンはいつの日かタイムマシンに出会える、とホワイマンは言い、龍水もそれが合理的かもしれないとホワイマンの考えを認めます。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

しかし、一度は秘密を墓場まで持っていこうと龍水は考えますが、ホワイマンがどんなに非道でも、千空はその絶望をも前進に変える、と千空を信じてこの事を千空に話すことにします。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

その直後、ホワイマンが置かれている部屋に千空が入ってきて龍水に、非道もクソもねえわ、もう知ってる全部な、と千空は自分が全部分かっている事を話します。その後、ホワイマンから話を聞くと、第1話でクロムとルリの結婚式の時、コクヨウや参列者が泣いているのをホワイマンが見たのと、特別なのよ親子って、一番揺さぶられるのみんなの心を、とゲンが言っているのを聞いて、千空の父親・百夜を利用した未来メッセージを思いついたそうです。ホワイマンが親子の情を利用するに至った話を聞き千空は、あーそれでか、実に超絶効果的だったわー、と感心します。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

龍水は、貴様の所業は人のそれじゃあない、機械相手に何を今さらという話だがな、と言いホワイマンを責めますが、ホワイマンは何が問題か分からないようです。そこにクロムが部屋に乱入してきて、涙を流しながらホワイマンがした事は人の心を踏みにじる酷い事だと、クロムはホワイマンに怒りをぶつけます。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

しかし、千空は人の心も突き詰めればただの電気信号、プログラムだと冷めた意見を言いますが、だからこそホワイマンがヒトの心を分からない訳はないと断言します。「ナントカだです」という妙に辿々(たどたど)しい喋りも、ヒト言語を一瞬でマスターできる頭脳を持つホワイマンには不自然すぎる、と千空が指摘すると、ああ喋れるよ、ごく普通に、とホワイマンは突然、喋り方を変えます。そして、千空がヒト種の中で最高に頭が回る一人かと思う、と気付いた千空を褒めます。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

千空はホワイマンと一緒にいる時間がアホほど長いだけだ、と謙遜しますが、ホワイマンは、そう、長すぎるんだ、共に過ごした時間が、だから俺は辿々(たどたど)しい喋りをする、と自分が辿々(たどたど)しい喋りをする理由を教えます。ホワイマンが話した理由をゲンが理解できずにいると、ホワイマンは高台に連れて行って欲しいと言います。宇宙エレベーター試験場へとホワイマンを連れて行きますが、ホワイマンは人の心や情は群れを効率よく維持するための、ただの高度なプログラム、心情回路だと言います。そして、ホワイマンはその心情回路をさっきまではOFF、今はONにしているようです。ホワイマンは機械生物で半永久的に生きますが、人類はいつか必ず死ぬ、そうなればホワイマンは永遠に同じ時を過ごすことは出来ない、とホワイマンは言います。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

心情回路をONにしたホワイマンの本心

そして、心だの情だの、そんな回路は永遠に生きる俺には耐えられない、辛すぎるんだよ、とホワイマンは本心を明かします。さらに、もしかして俺の種が石化光線を多種族に当てる本当の目的は…、と喋りかけて、いや回路をONにしすぎたな……、と言うと、途中で喋るのを止めてしまいます。その後、宇宙エレベーター試験場に着き、高台に来るとホワイマンは、ここからなら美しい宝島がよく見える、と言います。そして、この想いがあるうちに美しい宝島をマッピングしたかったんだ、とホワイマンは高台に行きたかった理由を話します。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

突然ホワイマンは、さよなら、きっと、永遠にー、と別れの言葉を言うと、心情回路をOFFにした状態に戻ります。ただ心情回路ONのホワイマンから、OFFのホワイマンにメッセージが残されている、と言うとホワイマンはメッセージを読み上げます。メッセージの内容は、今の人類ならもはや、必ずいつの日かタイムマシンを創り上げる、俺は永遠に生きて、完成に立ち会えた瞬間、それが何千年後だろうと今度は本当に過去に石化光線を送る、というものでした。ホワイマンにできるたった一つの贖罪だとメッセージにはあり、石化光線を送るのは石神百夜の上だとメッセージは続きます。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

石神百夜の上に石化光線が送られるなら、百夜は突然石化してしまいます。もし、百夜が石化していたら石像は現代まで残り、その石像を発見できれば、タイムマシンの完成は確定と言っていいでしょう。それどころか復活液をかければ、現代に百夜が復活しそうです。千空達は宝島に行き、チェルシーたちと合流した後、ゲンのメンタリズムで石像がどこにあるかを推測します。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

まず突然石化した百夜を、周りの人は病気になったと思い、色々試した後、放置するだろうとゲンは推測します。そして時間が経つと、周りの人はいずれ石像になった百夜を死んだものと見なし、石像のまま埋葬するだろうとゲンは推測、6巻でルリに教えられた石神村の墓地へと行きます。そして、千空達は創始者の墓石があった場所を掘って、百夜の石像がないか確かめようとします。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

タイムパラドックス問題

しかし、クロムはもし百夜が過去で石化していたら、百夜が貯めたプラチナはどうなるのか?宝島にいた百夜達の子孫は?いきなりクロム達が消えたりしないか?と、次々と疑問が浮かんできます。ゼノが、タイムパラドックスの問題だな、と言い、消えるならとうに消えているだろうと推測し、さらにゼノは、そもそも何も影響しない多元宇宙論を強く支持するがね、と付け加えます。すると、龍水が答えは『わからない』だ、タイムトラベルに成功した例などないのだから、俺たちはそこに法則(ルール)を探し出す、と言い、コハクも同意します。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

そこに千空が現れ、わからねえことにルールを探し続ける、それが科学だ、と言います。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

 

千空達がさらに掘り進めていくと、スコップが何かに当たり、石で作った建物のような遺跡が見つかります。その中にはさらに何か(百夜の石像?)があり、それを見た千空は、唆るぜ これは……!!!と、つぶやいた所で特別シリーズは完結です。

© 週刊少年ジャンプ 2024年4・5合併号より

まとめ

全3話の特別シリーズも、今回で完結です。

前回、龍水と千空は蚊の石像を見て何かに気付きましたが、今回の話で未来から送られてきた百夜からの未来メッセージは偽物だと判明しました。実際は、ご来光の瞬間にラボからホワイマンが巨大な石化波を富士山頂まで、何度も何度もモールス信号となるように放出していただけでした。石化光線はたまたまホワイマンの側にいたアカイエカをターゲットにしていたので、関東地方の蚊が全て石化していた、というのが真相です。よって、あの時点ではタイムマシンの完成は確定ではありませんし、未来の百夜も存在しません。

しかしホワイマンは、人類が一丸となってタイムマシン開発を行っている現在なら、いつの日か必ずタイムマシンを創り上げると断言し、その時は宝島にいる百夜の上に石化光線を送るとホワイマン達は千空に約束します。本当に、タイムマシンは未来で完成したのか?過去の百夜は石化して現代まで残っているのか?は、ラストでもぼかされているので、百夜が現代に復活出来たのかは、不明です。しかし千空が百夜と再会できるかも、と匂わせるラストで少し希望が持てそうです。

reboot:百夜に出てきた、超高性能AIロボットのレイがこの謎に絡んでいると個人的にうれしい、と第1話のまとめで書きましたが、AIのレイは謎に絡んでいませんでした。AIのレイが謎に絡んでいるのは、ちょっと無理があったのかもしれません。しかし、このラストも千空と百夜が再開できそうなので、良い結末だと思います。

そして、アニメ 第3期 Dr.STONE NEW WORLD 第2クールが最終回を迎えましたが、アニメ第4期に当たるDr.STONE最終シーズンの制作決定と発表がありました。第3期 Dr.STONE NEW WORLD 第22話の番組の最後で発表があり、第4期は『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』として製作されるそうです。Dr.STONE最終シーズンがどんな内容で、いつ放送されるか、今から楽しみです。

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