ハルタ 2023-AUGUST volume 106に掲載されているダンジョン飯 96話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。センシはミートパイ、チルチャックはソーセージ、マルシルは肉飲み込み料理をそれぞれ作り始めます。
目次
王になる決心をしたライオス
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
戴冠式のアイデア
ダンジョン内で会った幽霊が、ライオスのすぐ傍まで近付いています。ライオスはダンジョンで幽霊を聖水で散らしたので、幽霊が怒っているのかと心配しますが、ヤアドに聞くとどうやら違うようです。幽霊達も元は黄金郷の国民で、新しい王ライオスに刺激を受けて色々と戴冠式のアイデアをライオスに出してくれているようです。カブルーやオークも加わり、ライオスに王に相応しい格好はどういうのがいいか、議論しますが、ライオスにも考えがあるようです。そして、王になる決心をしたライオスは自分なりの王の格好をする準備をします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
一方、料理が続々と完成し会場へと料理がどんどんと運ばれて行きます。会場にはかなりの人数が集まっていて、数日は続く大宴会となりそうです。イヅツミは料理をもう食べ始めたいようですが、主催者のライオスがまだ来ていません。センシが、主催者はどこへ?と聞いていると、会場の向こうの方がざわついてきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
抜け殻を衣装としてライオス、登場
すると、魔物になっていた頃の抜け殻を衣装にしてライオスが現れます。皆が、悪魔喰い、三つ首のライオス、魔物喰い、等とライオスを好き勝手呼び始めます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
悪食王ライオス!と、誰かが呼び、ライオスが手を振ると、皆から歓声が上がります。マルシルが、抜け殻はいいんだけど「それ」必要?と、言いある物を指さします。ある物とは、ケン助についていた翼獅子の顔のパーツです。ライオスは翼獅子の顔のパーツを留め具のように使っていて、ライオスは人を幸せにしたい翼獅子の気持ちには嘘が無かったと思う、と言い、消し去りたくない、と翼獅子の顔のパーツを身に着けていました。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
ヤアドやマルシル達から、皆の前で挨拶をするように言われて、ライオスは皆の目に出ていきます。すると、皆からまたも大きな歓声が上がります。裏島主はその様子を見て、やられたな、こりゃもう島はあいつのモンだ、とつぶやき、ライオスが島の新しい王になるのを、もう止められないと思っているようです。パッタドルは、ライオスが島の新しい王になる様子を見て、連絡用の妖精を通して女王にどうしましょう?と、困りながら聞いています。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
ライオスの乾杯で宴会スタート
ライオスは何を話すか色々考えたようですが、せっかくの飯を冷ましたくないと考えたようで、さっそくいただこう!皆どうか腹いっぱい食べてくれ、と言うと、すぐに乾杯をして大宴会は始まります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
全員で魔物の肉を食べる
タンスは出された肉に未知の毒が無いか心配しますが、ナマリは気にせず肉を食べます。タンスの奥様やカカとキキも、おいしいねえ、と言いながら食べている様子を見て、タンスも諦めて肉を口にします。シュローは求婚するほど好きだったファリンの肉を食べるのは抵抗があるようですが、それでも彼女を守れず、ライオスを信じきれなかった俺の罪だ、と言うと必死の形相で、どんぶりの米と肉を食べ始めます。イヌタデも一緒にどんぶりの米と肉を口に運びますが、案外おいしいようです。カブルーは苦手な魔物食を食べながら、今後の世界がどうなるか、考えています。ここから突然魔物の国ができたりしないか、心配しているようで、カブルーは迷宮がなくなれば全部解決すると思っていたようですが、まだまだ悩みはなくならないようです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
マルシルも、いつもは嫌がる魔物食を食べておいしいと感想を言っています。キメラの肉は案外クセがないようで、以前食べたレッドドラゴンに比べてると柔らかく料理も容易かった、とセンシが感想を言っています。ライオスは、魔物としては生まれたばかりの雛鳥みたいな肉質だから柔らかいのかも、と想像しています。マルシルが、おいしいよファリン…、とファリンの事を思い泣きながら食べますが、チルチャックからやめろ、と怒られます。マルシルが髪の毛を括っていないので、髪の毛も料理と一緒に食べていて、チルチャックが鬱陶しいからいつものように髪を括るように注意します。しかし、翼獅子に一部欲望を食べられた影響か、マルシルは前のように髪を手入れしたい気持ちが失せていて、括り方がよく分からなくなった、とライオス達に告白します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
チルチャックに髪を結ってもらうマルシル
チルチャックは髪留めをよこせとマルシルに言うと、マルシルの髪を三つ編みに結ってあげます。チルチャックは3人の娘を育てているので、色々と経験があるようです。マルシルも気に入ったようで、一緒に西方のエルフの国に来て毎日結って、とチルチャックにお願いしますが、冗談じゃない!と、チルチャックは拒否します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
マルシルがこれから髪をどうするか悩んでいると、ライオスが島に残らないか?と、マルシルを島での生活に誘います。ライオスは当面、迷宮を掘り返しながら生活するようで、長命種の魔術や魔物の知識が欲しいようです。古代文明や魔術の有用性、魔物の被害の抑え方、利用方法の知識も短命種に伝えて、出来れば金に変えたいので、マルシルがいてくれると助かる、と話しかけます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
マルシルも島の生活に乗り気だが…
するとマルシルも、いいね!やりたい!と、乗り気ですが、マルシルはカナリア隊と西方のエルフの国に行かないといけない、と断り、誰か知り合いを紹介するとライオスに言います。すると、一緒に来てくれないか、とライオスは言うとマルシルを引っ張ってカナリア隊が食べている場所まで行きます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
カナリア隊が食べている場所に着いたライオスは、マルシルをこちらで監視することとする、と一方的に宣言します。狂乱の魔術師を倒し、国の全てを貰い受けたとライオスは言い、古代魔術を用いた人間を引き渡す約束をエルフとしたのは前の島主で俺ではない、と言うと、約束に合意しないとカナリア隊に言い放ちます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
そんな屁理屈通用しない、とパッタドルは言い返そうとしますが、ライオスは、古代魔術とは何か、なぜ使ったり知ったりするだけで犯罪となるのか、迷宮や悪魔との関わりはどうなっているのか、等を全て開示され納得できたら検討しよう、とライオスはさらに言います。古代魔術や悪魔に関する事をエルフが全て開示するとは思えないので、ライオスはエルフに無茶な要求をしてマルシルを引き渡さないようにしているのだと思います。ライオスは一方的に宣言すると、マルシルを連れてカナリア隊がいる場所から離れていきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
マルシルは島に残れる模様
パッタドルは激怒してライオスを止めようとしますが、女王が連絡用の妖精を通して、この先はお前たちの役目でない、とパッタドルを止めます。島も悪魔の行方もマルシルも、全て要観察だが、「なんでも望みの叶う魔法」は失われたので、パッタドル達にしばらく羽を休めるように、女王は言います。そして、ミスルンやパッタドルに外交官に興味はあるか?と、質問します。質問の意味が分からず、はい?と、パッタドルは生返事をします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
カナリア隊に狂乱の魔術師を倒した、とライオスは言いましたが実際は狂乱の魔術師・シスルは翼獅子に欲望を食われて再起不能になったのでライオスは関係なく、嘘がバレたら大変だ、と逃げるようにカナリア隊の場所から離れます。その後シスルはまだ生きているので、ひょっとしたら目を覚ますかも、とライオスはシスルの様子を見に行きます。すると、ヤアドがシスルにスープを食べさせようとしていましたが、ヤアドは相変わらず反応がありません。このままではシスルは餓死してしまうのでは、と聞かされたライオスは口に入れたら嚥下するかも、とスープをシスルの口に運ぼうとします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
すると、ライオスは黄金郷の住民に見つかってしまいます。新しい王様と一緒に食事をしたい黄金郷の住民は、ライオスにこっちに来るように誘い、マルシルも行くように言います。その時、黄金郷の住民の王様という言葉にシスルは少し反応します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
ヤアドの呼びかけに答えるシスル
ライオスと黄金郷の住民が食事を一緒に楽しでいると、シスルが目を覚まして王様とつぶやきます。ヤアドがシスルに話しかけると、デルガルと勘違いしたシスルが、ヤアドに話しかけます。帰りが遅くて心配した、と言うシスルにヤアドは、黙って出かけたりして心配かけたな、でももう大丈夫だ!と、デルガルの振りをしてシスルに話しかけます。スープを飲むように言うヤアドに、シスルは、ぼくはもうなんにもいらないよ、と返事をします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
ヤアドは、昔は死んで全部失うのが怖かったけど、今はもうそれほどでもない、と言い、色んな生き物が食われたり食ったりして、ぐるぐる巡っている、僕らもその一部だからもうそれほど怖くない、とシスルに言います。そして、安心するようにシスルに言うと、ヤアドはシスルを優しく抱きしめます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
一方、黄金郷の住人と一緒に食事をしているライオスは、この土地は昔から長命種が奪い合っていて、今も長命種から監視されるしつつかれるし、不作も多いし厄介だと住人から言われます。これから大変だと言われたライオスは、まあすごく小さな島だし、父親が村長で多少心得もあるから大丈夫、と返事をします。しかし、村長?小さな島?と、住民はライオスが何を言っているか分からないといった顔をします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
話が通じず何か嫌な予感がするライオスですが、急に地震が起こって地面が激しく揺れます。人が集まっている方にライオスは駆け寄りますが、沖の方にダンジョン内にあった建物が次々と現れます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
黄金郷は小さな島でなく、大陸だった
ヤアドが、シスルの魔術が解けて地中に取り込まれていた国が元の形に戻りつつある、と沖の方の現象を説明してくれますが、ライオスは驚きを隠せません。実は黄金郷は小さな島でなく、大陸でカーカブルードの向こうにあった大陸だったようです。チルチャックは、掘り返す手間は省けた訳だ、と笑いながら言い、大皿は小皿を兼ねるという、とセンシも言います。皆が笑っている様子を見て、楽しい国になりそうだ、とライオスも微笑みながらつぶやきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 96話より
まとめ
センシのミートパイを始め、料理も出来上がり、ライオスの乾杯の音頭で大宴会が始まります。ライオスとゆかりのあるナマリ、シュロー、カブルー達も料理を楽しみながら、思い思いに宴会を楽しんでいます。そして、島の主になる決意をしたライオスは、マルシルに魔術に詳しい人がいてくれると助かる、と言いマルシルに島に残って欲しいと言います。しかし、マルシルはカナリア隊に連行されて西方のエルフの国に行かなければなりません。それはライオスも分かっていて、かなり強引なやり方でカナリア隊にマルシルを島に残すと宣言します。これは、エルフの女王の許可もあってマルシルは島に残ることが出来るようになります。シスルは、ヤアドとデルガルを勘違いしますが、最後はデルガルと話が出来たと満足したようです。そしてラスト、黄金郷は実は大陸で、ライオスは島の村長になったくらいのつもりでしたが、大陸の国の王になった事が判明します。ライオスはマルシルと一緒に、国作りをすることになりそうです。
次号大円団!と、予告に書かれていて、次号でダンジョン飯は完結のようです。ここ数話の話のまとめ方からして、そんな感じはしていましたがダンジョン飯もとうとう終わりのようです。次号、どんな最終回になるか、楽しみです。最終回が決定したなら単行本も9月か10月には出そうなので、こちらも楽しみに待ちたいと思います。
→単行本は13巻・14巻が2冊同時発売で、12月15日に発売予定だそうです。アニメ化に合わせた感じです。12月まで少し間が空きますが、楽しみして待ちたいと思います。
次回、ライオスの物語も大円団です。ファリンの竜部分を食べ切り、ファリンの蘇生を試みます。
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