ハルタで連載中のダンジョン飯の1巻が発売されました。
今回は第1話から第7話まで掲載されています。また、おまけ モンスターよもやま話も収録されています。
1巻
1巻の表紙はライオスです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
第1話 水炊き
冒険者ライオス一行は、ダンジョンの奥深くのレッドドラゴンとの戦闘中に空腹に気を取られて、壊滅状態となります。妹のファリンがレッドドラゴンに食われながらも、魔法を使って一行をダンジョンから脱出させますが、妹のファリンはレッドドラゴンの腹の中だったため魔法が効かずダンジョンに取り残されてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
ライオスは妹のファリンを助けに行こうとしますが、荷物のほとんどを迷宮においてきて一文無し、さらに仲間の二人がパーティーから離脱し、再びダンジョンに潜るのは厳しい状況です。仲間のマルシルとチルチャックは、そんな状況でもファリンを助けるためにライオスについていくと言いますが、ライオスは二人に食料は迷宮内で自給自足をすると言い始めます。それと聞いたマルシルは絶対に無理だと、ライオスの考えに反対します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
第2話 タルト
ダンジョン飯に詳しいセンシが加わり、初めて食べたダンジョン飯、大サソリと歩き茸の水炊きもまあまあ美味しかったので、マルシルとチルチャックはしぶしぶ迷宮内で自給自足をしながら、ダンジョン深層を目指します。
第2階層の尖塔の森に着いたライオス一行は、マルシルに疲れが出たこともあり、野営地を決めて今日は早めに休むことにします。当然食事は現地調達となりますが、マルシルの希望を聞いた結果、木の実や果実の食材にする事になります。木の実や果実を知っているセンシに教えてもらった結果、人喰い植物を食べる事になりました。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
第3話 ローストバジリスク
ダンジョンに潜って魔物食ばかりを口にしていたマルシルは、夢に出まで魔物食が出て来てしまいお疲れ気味です。他のパーティーが塩漬け豚を炙って食べているのを見てマルシルが羨ましがっていると、センシがそれは体が脂を欲しがっているせいだと言い、今日の獲物は脂分が豊富な魔物に決定します。
さらに完全栄養食の卵も獲ろうとし、その結果獲物は蛇の王、バジリスクに決定します。一応、バジリスクは鶏肉っぽいのですが、マルシルはそれを鶏肉と言っていいのか悩みます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
第4話 オムレツ
バジリスクを丁寧にローストして時間がとられてしまい、今日中に3階に進むのは難しい状況ですが、マルシルがダンジョンを潜るスピードが遅いせいで、急ぐことが難しい状況です。チルチャックから足手まといと言われたマルシルは、見返してやろうと思いマンドレイクを1人で採取しようと無理をします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
第5話 かき揚げ
ハーフフットのチルチャックは罠発見や鍵開けが専門ですが、細かい事が苦手なセンシはチルチャックの指示を無視して罠に嵌りまくります。自分の仕事を邪魔される事が大嫌いなチルチャックは、センシと衝突しますがセンシは全く気にせず、それどころか火罠を利用してかき揚げを作れないか、チルチャックに聞いてきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
第6話 動く鎧-1-
チルチャックの鍵開けの道具としてライオスの剣を使用していると、鍔のところの細工が取れてしまいます。ライオスの剣はライオスがまだ駆け出しだった頃から使っていた剣で、剣の思い出話からライオスの初めての死亡は、動く鎧だったという話になります。はじめて殺されたのが動く鎧だったので、ライオスは動く鎧の事をたくさん調べましたが、どの文献にも動く鎧の味の事までは書いてありませんでした。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
第7話 動く鎧-2-
動く鎧は生き物であり、そして食えると確信したライオスは何処に内臓があり、どんな形をしているのか動く鎧を攻撃しながら、観察する事にします。卵のついた盾を狙ってスキを作り、頭の鎧を取りますがライオスの予想に反して頭の鎧の中身は空っぽで本当に何もありません。しかし、動く鎧は頭を取られた後だとライオスがどの柱に隠れているか見えておらず、やはり頭に何かあると考え断面の隙間を強引にこじ開けると中から軟体生物が出てきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
おまけ モンスターよもやま話-1-
コミックのおまけ、モンスターよもやま話の1です。今回は、
・歩き茸
・スライム
・人喰い植物
・マンドレイク
・バジリスク
・動く鎧
のよもやま話が収録されています。
スライムのよもや話では、スライムの特性として基本的には水辺に潜み水棲生物に飲み込まれるのを待つものが多く、水棲生物の意に引っ付くとさも自分もその一部であるかのように振る舞い相伴にあずかります。さらにライオスは、小さな池で魚を飼うのが趣味の男の話を初めます。丁寧に世話していた魚たちが突然痩せはじめ全滅してしまい、何故かと思い開腹してみると胃の内側にびっしりと小さなスライムがこびりついていた、と仲間に得意げに話します。しかし、食事中にそんな話をされてマルシルとチルチャックは怒りますが、魔物に強い興味を持つライオスは何で怒っているのか、全く分かっていません。
© 九井諒子 ダンジョン飯 1巻より
まとめ
ファンタジー物でありながら、グルメ物である、当時としてはかなり珍しいジャンルだったダンジョン飯の第1巻です。冒険者ライオス一行のエルフやドワーフが出る、王道のファンタジーですが、ある事情でお金がないので魔物を料理しながら、さらに味や栄養にまである程度リアリティを持たせています。リーダーのライオスは魔物や魔物食に強い興味がありますが、興味が強すぎて周囲をドン引きさせてしまいまっています。
マルシルは魔物食が大嫌いで、常識的な性格の持ち主なので、ライオスやセンシの作る魔物食をよく否定していますが、改めて見返すと第1巻の頃は倒立して食べるのを拒否していて、この頃はかなりダイナミックに拒絶反応を示しています。
2巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
ダンジョン飯、1巻 発売中です。
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