週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第22話のネタバレ、感想です。
前回、21話の記事はこちらです。リュグナーは、フリーレンやフェルンにある違和感を覚えます。
魔力の制限
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
大魔族アウラと対峙
フリーレンは服従の天秤を手にするアウラと対峙します。服従の天秤とは、天秤にお互いの魂を乗せ、より魔力の大きいほうが相手を服従させることが出来るものです。こんなリスクの高い魔法を平然と扱えるのは、アウラの絶大な魔力があってのこと、とフリーレンは思います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
アウラは五百年以上生きた大魔族であること、その生涯のほとんどを鍛錬に費やしたこと、体外の魔力の量だけでもフリーレンはこれだけの情報が手に入れます。それでも魔族は魔力を包み隠さないし、包み隠せない魔族に、哀れだ、とフリーレンはつぶやきます。そしてアウラは、服従させる魔法(アゼリユーゼ)を唱えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
魔族は魔力に縛られている
場面はフリーレンの回想となり、フリーレンは師匠となってフランメに、魔族ってずる賢いんだよね、なんで師匠みたいに常に魔力を制限したりしないんだろう、と質問します。すると、フランメはできねぇのさ、と答え、組織に必要なものは何かをフリーレンに質問します。フリーレンが秩序と答えると、フランメはそうだと言い、要は組織をまとめる偉い奴が必要だと言います。人の場合は地位や財産で偉い奴が決まるとフランメは言い、人の偉さはわかりづらいから着飾って見た目で分かるようにするんだと、フリーレンに話します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
そして魔族にとっては強い奴が偉いと言い、奴らにとっての魔力は人にとっての地位や財産だ、尊厳そのものと言ってもいい、フランメはフリーレンに教えます。そして力の強い魔族ほど必死に魔力を誇示するんだ、と言い、奴らにとっては常に魔力を制限するメリットなんて皆無だし、そもそもそんな発想すらない、と魔族が常に魔力を常に制限しない理由をフリーレンに教えます。そして、哀れだよね、人が地位や財産に縛られるように魔族は魔力に縛られる、とフランメは魔族を哀れみ、フリーレンに、魔族じゃなくて良かったな、と話しかけます。フリーレンは、そうだね、お陰で魔族を欺ける、と答えると、そんなフリーレンを見てフランメは、魔力の制限を始めてから3年か…、私の見込みは間違っていなかったな、と言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
そしてさらに50年が経過し、フリーレンは魔力の制限がだいぶ様になってきます。年老いたフランメから、まだ魔法は好きか?と問われ、突然どうしたの師匠?ほどほどかな、とフリーレンは質問に答えます。お前はずっと昔、魔法が好きだとはっきり答えた、フランメが教えると、たった50年前でしょ、とフリーレンは答えます。そして、結局私はお前に戦いのことしか教えなかった、復讐のための魔法だ、とフランメが言うと、後悔しているの?と、フリーレンがフランメに聞きます。フランメは否定し、お前に私の魔法を託してよかったと思っている、お前の長い寿命ならいつか魔王を倒せるほどの高みにたどり着けると、フランメは語ります。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
綺麗な花畑を出す魔法の話
突然、フランメはフリーレンに、私の墓の周りは花畑にしてくれ、と頼みごとをします。フリーレンが、似合わないね、と言うと、そうだなと言いつつ、私の一番好きな魔法は、綺麗な花畑を出す魔法だ、とフランメは一番好きな魔法の事をフリーレンに教えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
小さい頃、両親が教えてくれてな、魔法が好きになったきっかけだ、とフランメは続けて教えると、その魔法教えてよ、とフリーレンはフランメにお願いします。すると、いいか、フリーレン、歴史に名を残そうなんて考えるなよ、目立たず生きろ、とフランメは教え、お前が歴史に名を残すのは、魔法をぶっ殺すときだ、とフリーレンに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
その後、フリーレンは綺麗な花畑を出す魔法をフランメに教えてもらったのか、フランメの墓の周りを花で埋め尽くします。フリーレンはそれからも変わらず町から離れた森の中で一人目立たず魔法の修行を行いながら暮らします。
その森で暮らすフリーレンの所に、ヒンメル、ハイター、アイゼンが、この森に長く生きた魔法使いがいると聞いて訪ねてきます。ハイターはフリーレンの魔力を見て、魔力は私の五分の一くらいですね、まぁまぁといったところです、と評価すると、なんだこいつムカつくな、とフリーレンは少し怒り、まぁまぁの魔法使いに用はないでしょ、と帰るように言います。しかしヒンメルはフリーレンに、君は僕が出会ってきたどの魔法使いよりも強い、と断言します。どうしてそう思うの?と、フリーレンが聞くと、ヒンメルはなんとなくだ、とあいまいに答えます。その後、フリーレンは勇者ヒンメルの一行に加わり、魔王を倒す旅に出ます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
場面は再びアウラとの戦いに戻り、フリーレンとアウラから魂が出て服従の天秤の上に乗ります。アウラはフリーレンの魔力を見て、優秀な魔法使いだけれども魔力自体はそれほどでもない、と自分には遠く及ばないと確信します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
アウラは勝利を確信するが…
私の勝ちよ、後はこの私直々にあなたの首を落としてあげる、とフリーレンに言いますが、アウラは天秤がフリーレンの方に傾いていくのに気付きます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
魂を服従の天秤に乗せたことを確認すると、私は魔力を制限していた、お前は見誤ったんだ、と魔力を制限していた事をアウラに明かします。しかしフリーレンの魔力には制限特有の不安定さも僅かなぶれもなかった、とアウラはフリーレンが魔力を制限したことを信じません。フリーレンは、私は生きてきた時間の殆どを魔力を制限して過ごした、この状態が自然になるほどに、とアウラに言うと、…馬鹿じゃないの?なんでそんな訳のわからないこと…、とフリーレンの言うことが理解出来ないとアウラはまだ信じません。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
そうだね、馬鹿みたいだ、でも魔族に勝てる、とフリーレンが言うと、…ふざけるな、私は五百年以上生きた大魔族だ、と表情をこわばらせながらアウラは言います。アウラ、お前の前にいるのは、千年以上生きた魔法使いだ、と言うとフリーレンは魔力の制限を開放します。するとアウラの持つ服従の天秤は、完全にフリーレンの方に傾きます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
服従の天秤に支配されたアウラは、フリーレンの“アウラ自害しろ”という命令に逆らおうとしますが逆らえず、自ら首に剣を当てます。涙を流しながら、…ありえない…、この私が…、と途中まで言うと、アウラは自ら首をはねて自害します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 22話より
まとめ
フリーレンとアウラとの戦いに、ついに決着します。アウラは不死の軍勢に戦わせて、自分は様子を見ていましたが、フリーレンの魔力を消耗させるためで、アウラはかなりフリーレンを警戒していたようです。
フリーレンの回想では、フランメに魔力の制限を教わっていますが、フリーレンはフランメの弟子になってから、今までずっと魔力を制限して生きてきたことが明かされています。ヒンメル達に会った時もフリーレンは魔力を制限して本当の魔力を見せていないので、かなり徹底しています。
これで14話から続いた断頭台のアウラ編も終わりそうで、次回からはしばらくは短いエピソードが続きそうです。
次回、断頭台のアウラを倒したフリーレン一行のその後です。
葬送のフリーレン 3巻です。
発売中のコミック 3巻のネタバレ、感想も書いています。
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