週刊少年ジャンプに掲載されている、呪術廻戦 第263話のネタバレ、感想です。
週刊少年ジャンプ 2024年33号の、少年ジャンプ+・ゼブラックでの電子配信日は7月15日(月曜)0時です。
前回の記事はこちらです。五条乙骨は無下限呪術を使いこなせず、宿儺に苦戦します。
五条乙骨が虚式「茈」を放つ
「小さい結界」が崩壊
乙骨は虚式「茈」を宿儺に当てる事に成功しますが、乙骨が作った領域「小さい結界」も崩壊してしまいます。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
これは乙骨にとってはただでさえ慣れていない術式・無下限呪術、その奥義「茈」の威力を上手く制御できなかったようで、自分の領域結界も破壊してしまったようです。しかし、「茈」をくらった宿儺もかなりのダメージを負っていて、乙骨、虎杖、東堂の三人は一気に宿儺を攻めようとします。東堂は乙骨に、虎杖や自分に当てるつもりで構わない、術式が回復したら何度でも「茈」を叩き込め、「茈」が当たる前に「不義遊戯」で絶対に回避して見せる、と断言します。そして宿儺は再び、領域展開直後の術式使用困難の状態に陥ります。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
羂索の術式が焼き切れ、運用が止まる
さらに乙骨も領域展開直後の術式使用困難の状態になりますが、ここで乙骨の予想に反して羂索の術式の運用が止まってしまいます。現在、五条乙骨にはリカが憑いていないので、模倣(コピー)術式も既に乙骨のものでないと予想し、焼き切れるのは無下限呪術の方だと乙骨は予想していましたが、予想に反して羂索の術式が焼き切れてしまいます。さらに羂索は九十九戦で領域展開後も問題なく行動できていたので、乙骨は羂索の術式が焼き切れても肉体は操れると思っていたようですが、実際には羂索が動けていたのには何か種があったようです。乙骨も模倣(コピー)した術式から情報を読み取っていたようですが、そこからは羂索の術式が焼き切れると肉体を操れなくなるという情報は読み取れなかったようで、乙骨は予想外の展開に困惑しつつもせめて二人のために結界を……、と考えます。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
東堂が乙骨に気をつられている隙に、宿儺は東堂に攻撃しようとします。宿儺も「茈」をくらってかなりのダメージを負っていますが、攻め気を失わずさらに東堂に「黒閃」をきめます。東堂は「黒閃」をきめられて左手のビブラスラップが一部、破損します。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
それでも東堂は破損したビブラスラップを鳴らして、虎杖を「不義遊戯」改で位置替えします。乙骨の領域結界が崩壊してこの辺りには乙骨の呪力の塊、結界の欠片が消えずにいくつも舞っているようで、虎杖はこの結界の欠片と入れ替わり宿儺の死角からパンチを浴びせます。この結界の欠片が消えない限り、東堂の「不義遊戯」にとってこれ以上ない独壇場となります。東堂は自分の頭にビブラスラップを当てて音を鳴らし「不義遊戯」改を発動させ、ルーレットのように虎杖と結界の欠片を次々と入れ替えさせます。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
その後、口でビブラスラップを噛んで音を止めると、虎杖は宿儺の懐の位置で止まります。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
術式対象を限定した「解」
宿儺の懐に潜り込んだ虎杖は、肉体に刻まれた術式「御廚子」の「解」を宿儺に使います。この「解」は術式対象を限定しており、宿儺と伏黒恵の魂の境界に「解」をぶち込んでいます。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
術式対象を絞る縛りをする事で、打撃よりも確実に魂を引き裂けるようです。効果はバツグンだったようで、虎杖の「解」をくらった宿儺は口から何かを吐き出してしまいます。何を吐き出したのかはっきりしませんが、おそらく伏黒恵に飲ませた呪物・宿儺の指だと思います。宿儺は吐き出してしまった指を再び飲み込みますが、このまま虎杖の「解」を喰らい続ければ肉体を維持できず負けると宿儺は直感します。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
それでも、喰らわなければどうということはない……、と宿儺は判断し、虎杖がさらに繰り出す「御廚子」の斬撃や「解」をかわして、逆に虎杖に打撃を入れます。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
一方、スペアのビブラスラップは、もう左手とは認識されず機能しないだろうと東堂は考え、あと一回持ってくれよ!!と、心の中で祈るように叫ぶと、東堂はビブラスラップを鳴らします。宿儺はこの入れ替えはフェイントで、入れ替えはないと判断します。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
ここで東堂は「不義遊戯」改を発動させますが、宿儺の裏を読んで天使・来栖と結界の欠片を入れ替えます。ラッパのようなものを構えた天使・来栖が宿儺の頭上に現れ、「邪去侮の梯子(やこぶのはしご)」を放とうとしていました。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
ここで新宿決戦前の回想に移り、乙骨が天使・来栖にお願いをしています。最後は君達に頼ることになるかもしれない、と乙骨は言い、乙骨の領域が破られたとしても来栖が戦う必要がない状態までなんとか場を仕上げるので、そこで止めに「邪去侮」を撃って欲しいとお願いします。「邪去侮」によってもう一度、一か八か宿儺と伏黒の魂を切り離そうという作戦です。そして、乙骨は模倣(コピー)術式の強みを話し始めます。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
模倣(コピー)術式の強み
模倣(コピー)術式の強みとは、模倣(コピー)した術式の模倣(コピー)元に対して意識が薄れる事だと乙骨は言い、みんな何故か乙骨がどんな術式をいくつ模倣(コピー)し包蔵(ストック)しているかばかり考えて、同じ術式を持った本家本元が出てくることを想定しない、と説明します。特に乙骨の術式の模倣(コピー)条件を知っていると、“模倣(コピー)”しているというより”奪って”いる認識に陥りやすい、と乙骨は言います。乙骨の模倣(コピー)条件は、術師の肉体を捕食する、なので確かに奪っているイメージが強くなり、本家本元の方には意識がいきづらくなるのかもしれません。乙骨は、本来の模倣(コピー)の強みは同じカードを手元に2つ揃えておけること、と言い回想は終わります。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
再び宿儺との決戦の場面に戻り、天使・来栖は出力最大の「邪去侮の梯子」を宿儺に放ちます。
© 芥見下々 呪術廻戦 263話より
まとめ
第263話では、乙骨が「茈」を宿儺に当てる事に成功しますが、慣れない術式の奥義「茈」の制御が上手くいかなかったのか「小さい結界」も破壊してしまいます。さらに、乙骨が模倣(コピー)して使っていた羂索の術式が領域展開により焼き切れてしまい、乙骨は肉体を動かせなくなってしまいます。第206話の九十九対羂索の戦いで、領域展開「胎蔵遍野」を使用後に羂索の術式が焼き切れた時では、羂索は普通に動けていました。この第206話で羂索が動けていたのは、実は何か種があったようだと乙骨は推測していますが詳細は不明です。
乙骨が行動不能となった後は東堂と虎杖が善戦し、特に虎杖は術式対象を絞る縛りで宿儺と伏黒恵の魂の境界に「解」をぶち込みます。この「解」はかなり効いたようで、宿儺は肉体を維持できず、一時自分の指(もしかしたら天元も?)を吐き出してしまいます。宿儺は吐き出した指を飲み込んだものの、今度は東堂が「不義遊戯」改で天使・来栖と結界の欠片の入れ替えを行い、宿儺の頭上に天使・来栖が現れます。天使・来栖はラッパのようなものを構えていて、出力最大の「邪去侮の梯子」を宿儺に放ちます。もうだいぶ昔に思えますが、第251話で伏黒恵の魂に生きる意志が無く、宿儺と伏黒の魂の引き離しに失敗してから「邪去侮の梯子」で引き剥がす作戦はもう実行不可能と思っていましたが、ここで再びこの作戦を天使・来栖が実行します。
伏黒の魂の状態が気になる所ですが、虎杖が宿儺と伏黒の魂の境界に「黒閃」やら「解」やらを何度もぶち込んでいますし、宿儺も肉体をこのままでは維持できなくなっていて確実に弱っています。今度こそ伏黒の魂を助け出して欲しい所ですが、本家本元、天使・来栖による「邪去侮の梯子」を使った作戦は上手くいくでしょうか?
次回、「邪去侮の梯子」で宿儺を伏黒の肉体から剥がす前に、天使・来栖は宿儺に攻撃されてしまいます。
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