ジャンプSQ 2024年10月号に掲載されているワールドトリガー 245話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。諏訪隊は特殊シミュ2日目は、分担課題に時間を回すことにします。
犬飼と若村とヒュース
若村は自分と三雲の何が違うのか、疑問をぶつけますがヒュースは質問の意味をよく分かっていません。笹森が、急にどうしたんすか?と、聞きますが、若村はここに何か自分を変える鍵があると感じて、ヒュースに改めて聞きます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
若村を変える鍵
もう一度ヒュースに言い直し、三雲には才能がなくて環境が優れてるわけでもない、それでも三雲はランク戦でデビューしてすぐB級2位獲った事、三雲より1年半以上長くB級ランク戦をやっているのにあっさり抜かれた自分と何が違うか?を若村は気にしていると質問すると、ヒュースはそういう話か、と納得します。そしてヒュースは、さっき言った『個人の才能』の話をするなら、三雲より若村の方が間違いなく上だろう、と言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
トリガーを使った戦闘で一番大きな要素はトリオン量の大小で、一方でさっき若村が言ったのはチーム成績の優劣の話だ、と言い、単純にチームとして玉狛第2の方が香取隊より上だったと言う結論では不満なのか、とヒュースは聞きますが、若村は、三雲の代わりに玉狛第2に入ってもB級2位になれたか自信がない、と言います。さらに、もし三雲が香取隊にいたらもっといい順位を獲っていた気もする、と若村が言うと、ヒュースは、おそらくその通りだろうな、と言います。半崎と笹森はヒュースと若村の会話を間近で聞いていますが、ヒュースが言いにくい事をずばりと言うので傍でひやひやしています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
若村は、トリオン量が低くても三雲にはチームを勝たせる力があり、それが何なのか知りたい、とヒュースに言うと、ヒュースはしばらく考え込みます。ヒュースと若村の会話を聞いていた半崎は、三雲の事をライバル視してたんすね、と若村に聞きますが、若村はライバルというのとは違うと言い、三雲はこっち側だと思っていたと言います。訓練をしていなくても香取のようにぶっつけで90点を出せる奴がいて、三雲はそっち側でなく自分と同じく地道に訓練するタイプだと思っていた、と若村が半崎に言うと、同じタイプの三雲が活躍してるからなんか秘密があるんじゃないかと思った、と半崎が若村の考えを推測し、まあ……そうだな、と若村も同意します。今の若村の『地道に訓練する』という発言を聞き、若村が普段どんな訓練をしているかヒュースが聞くと、犬飼に射撃を教わっていると若村は言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
具体的には週2で二宮隊の訓練室にお邪魔して、ランク戦の感想などを2時間くらい喋りながら射撃の基本を若村は習っているそうです。射撃の訓練自体は『自由にやれ』と言われていて、犬飼はたまに手直しする程度で訓練中に犬飼が常に色々若村に話しかけていて、この訓練を初めて半年ちょっとになるそうです。その話を聞きヒュースは若村に、この半年で何を得た?と、聞きます。若村は、射撃の腕と……上位勢の知識と……、と答えるとヒュースは若村と三雲の違いは把握したと言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
しかし、これを説明するのは気が進まない、とヒュースは言い、理由は三つあると言います。一つ目は、若村と三雲の違いを説明してもおそらく若村に得るものはない、とヒュースは説明します。二つ目は、若村が精神的なダメージを負って、選抜試験に影響が出る惧れがある、とヒュースは説明します。この説明を聞き、どんだけキツいこと言う気だよ、と半崎は心の中であきれます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
三つ目として、犬飼と若村の今までの訓練をムダにする可能性がある、とヒュースは説明し、若村の師は犬飼なので犬飼に話を通す必要があるだろう、と言うと犬飼に通信デバイスで連絡をします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
犬飼に連絡するヒュース
通信デバイスで話を聞いた犬飼は、律儀だねー、と言い、じゃあヒュースくんはおれの訓練の意味に気付いたんだ?と、ヒュースに聞きます。ヒュースは同じような訓練を受けた事があると言い、通常の訓練と同時に会話や問答をして、意識を分配することに慣れれば、目の前の敵を狙いながら敵全体の動きを追えるようになる、中距離から戦況をコントロールするガンナーには特に意味がある訓練だろう、と犬飼の訓練の意味をヒュースは説明します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
そしてヒュースは、疑問なのはなぜそれを半年もの間、若村に伝えなかったのかという点を気にしていて、何か理由があるのならオレが勝手に答えを教えるわけにはいかない、とヒュースは言います。すると犬飼は、ほんと律儀だねー、と言い、麓郎に説明してない理由は単純に自力で気付いてもらいたかったからだよ、と犬飼は訓練の意味をあえて説明しなかった理由を明かします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
今の若村に必要なのは自分で考える事だと思ってるから、と犬飼は言い、今の若村は外に知識を求める事に偏っている、自分で考えて動き出すまで待つつもりだった、と犬飼はヒュースに自分の考えを話します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
犬飼の考えを聞き半崎は、いやいや遠回し過ぎるでしょ、ふつうに「自分で考えろ」って言えばいいじゃないすか、と言いますが、それが難しいと犬飼は答えます。若村は「自分で考えろ」と言われても、犬飼が設定したこの問いの『正解』は何だろう?って考えちゃう性格なんだよ、と犬飼は言うと半崎は納得し、ヒュースも、そこまでの考えがあるなら、オレが麓郎にあれこれ言うのは控えたほうがよさそうだな、と言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
しかし犬飼は気にしなくていいと言い、遠征が決まればネタばらしする予定だった、と言います。さらに第205話のドラフトで若村がヒュースを選んだと時、ちょっと『自分で考えた』って感じがしたと犬飼は言います。以下の画像は第205話で、若村がヒュースを指名した時のものです。長考したうえでヒュースを指名しています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 205話より
さらに、自分で決めたことの結果を受け止めるって意味でも、ヒュースくんにへこまされるのはいいかもね、と犬飼は言いますが、半崎はその会話を聞き、へこむのは確定なのか……、と心の中でツッコみます。ヒュースは犬飼の話を聞き、参考になったとお礼を言い、会話を終了します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
犬飼の考え
先ほどまでの通信デバイスでの会話を聞いていた影浦は、半崎のふつうに「自分で考えろ」って言えばいいと言う考えに賛成し、師匠なんだから面倒なことやっていないでわかるように教えてやれよと犬飼に言いますが、おれがいなくなったらどうすんの、と犬飼は答えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
一生面倒見続けるんじゃなくて、独り立ちできるようにするのが師匠でしょ、戦うときは独りなんだから、と犬飼は影浦に自分の考えを伝えます。一方、ヒュースは犬飼から聞いた狙いや考えを若村に伝えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
犬飼の考えに半年も気付かず、犬飼の訓練を受けていた若村はショックを受けて、何も気付かずに犬飼先輩の時間を半年も無駄に……、と心の中でつぶやきへこみます。ヒュースは、この話を聞いただけでも得るものはあったはず、と言い、これ以上自分が付け足す必要はないと言いますが、若村はここまで来て退けないとヒュースに答えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
犬飼に無駄骨を折らせた分は、ここで少しでも取り戻すしかない、と若村は自分の決心をヒュースに伝え、ヒュースも話を続けると答えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 245話より
まとめ
245話では、若村は三雲との違いをヒュースに問いかけます。ヒュースは若村との会話から三雲と若村の違いを把握したようですが、三つの理由から説明するのは気が進まないと若村に言います。一つ目は若村と三雲の違いを説明しても、おそらく若村に得るものはないと言います。二つ目は若村が精神的にダメージを負って、選抜試験に影響が出る惧れがあるとヒュースは言いますが、既に245話が終わった時点で若村は精神的にダメージを負っています。さらに若村はへこんでしまいそうですが、今の若村なら成長の為、と受け止まられそうです。三つめは犬飼と若村の今までの訓練を無駄にする可能性がある、という事で、ヒュースはわざわざ犬飼に通信デバイスで連絡して犬飼の許可を得ます。犬飼の許可も得られて、いよいよヒュースが三雲と若村の違いを説明しようとした所で245話は終わります。自分と三雲との違いをヒュースから聞くことで、若村は隊長として成長できるのか?次回に注目です。
次回、ヒュースは若村の質問に一つずつ答えていきます。
発売中のコミックス27巻のネタバレ、感想も書いています。
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