週刊少年サンデー 2019年20号に掲載されている湯神くんには友達がいない 80話のネタバレ、感想です。完結までラスト2話です!
前回の記事です。友達の定義に悩んだちひろですが、最後は自分にとって何が大切か気付きます。
合格発表と、卒業式
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
ちひろ、志望大学失敗
卒業式を間近に控えて大学の合格発表ですが、ちひろの様子がおかしいです。ちひろが木の前で「サクラチル」と言っていて、藤沢が桜の木でなく桃の木だと冷静に指摘しています。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
なんとなく予想出来ましたが、ちひろは第一志望大学に不合格になっていました。そして藤沢は第一志望大学に合格しています。二人とも抱き合い、藤沢はちひろを慰めます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
場面変わって、ちひろのクラスでは大学に受かった者と、落ちた者で明暗がはっきりと分かれています。久住は大学に合格して春からの新生活に浮かれているクラスメイトに、大学落ちた人だっていると、注意しますが効果ありません。ちひろは久住の気遣いに感謝しつつ、クラスの中で落ち込んでいる湯神を見つけます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
不合格組だと勘違いしたちひろは湯神に「なかま…」、と近づき受験に落ちた仲間だとアピールします。自分は合格したよ!!!!と、湯神はちひろに言います。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
湯神は自分の妹の勉強をちひろに見てもらっていたので、他人の面倒を見ている場合ではなかったんじゃあと言い、浪人するのかとちひろを気にかけます。しかしちひろは第二志望の大学には受かっているから、浪人はしないそうです。逆にちひろは湯神に、大学に落ちたわけでないのに、何故暗いかをしていたのか理由を聞きます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
実は湯神は教員の興梠から、卒業生を代表して卒業式の答辞を要請されていて悩んでいました。教員の興梠からは大丈夫だと太鼓判を押されていますが、湯神は美辞麗句言うの苦手で、さらにノスタルジーな雰囲気も苦手と嫌がっています。しかし、ちひろは湯神らしければそれでいいと言い、後押しします。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
湯神、卒業式で答辞
湯神はちひろに言われてその気になり、「親とかバアさんも喜ぶだろうし…」と、卒業式の答辞をひきつけます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
そして春、上星高等学校の卒業式の日を迎えます。湯神のおばあさんは卒業生代表を湯神が行う事に感激していますが、母親は息子が変な事を言わないか心配です。
そして答辞が始まり湯神は最初、まともな事を言って、さらに顧問の先生を持ち上げるようなことを言います。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
しかしそこは湯神で、学校の先生を持ち上げるのではなく、大好きな落語の燦々亭平楽を持ち上げます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
野球での思い出
続いて湯神は一年の春から入部した野球部でのエピソードをします。マウンドに立つのは最高の気分だったが、その一方先輩後輩などの人間関係が面倒だったと正直に言います。湯神は先輩が間違っていると思った時は従わなかったし、後輩もそのスタンスでいいと思うと言います。強くなる事に繋がらない理不尽な上下関係は、必要ないと考えたからと湯神は言います。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
湯神は後輩には最低のことしか教えていないが、今の野球部が強くなったのだとすれば、上に対してしっかりと意見を言える後輩がいたのではと言います。しかしこれは湯神の考えなので、次の事は新しいキャプテンが考えると言い、次の事は門田に任せると暗に言っていると思われます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
答辞もクライマックス
クラスメイト達は湯神の答辞の内容に新鮮さを感じながらも、湯神が何か変な事を言って会場を凍り付かせないかと心配です。そして友人が必要かどうかの話に及びます。湯神は答辞できっぱりと、友人はいてもいなくてもいいと言い切ります。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
この発言に皆、苦笑いしますが、次に千尋のことを思って言っていると思いますが、そんな人を想定して、その人は自分のことをちゃんと評価して欲しいと湯神は言います。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
そして嫌われたくなくて相手に合わせてしまう人、できない自分を責める人など今まであった人やクラスメイトの人などに宛てているような言い方をします。そんな事をしても時間の無駄だと言い、友達は100人もいらない!!振り回されるくらいなら0の方がいいくらいだ!!!! と在校生にあえて言います。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
まずは自分を大切にしてください、じゃないと他人も大切にできないと言うと、自然と会場から拍手が起こり皆感動します。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
ちひろ達だけでなく、久住、財前、藤沢、門田たちからも拍手が起こります。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
最後に湯神は、もう一度高校生をやり直せるかと言われたら、もういいです!!お断りします!!!!と、湯神らしく何の心残りもないですと言います。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
最後はきちんと全員に挨拶して、湯神は答辞を終えます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
卒業式後
卒業式が終わり、クラスメイト達は湯神らしかったと話しながら最後の別れを惜しんでいます。しかし、そこに湯神の姿なく湯神は既に帰ろうとしています。それに気づいていたちひろは湯神を追いかけて、話しかけようとします。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
ちひろは答辞が良かったとか、春から大学生だねと話そうとしますが、自然と泣きそうになってしまい上手く話せません。最後くらい笑ってさよならしたいからと、ちひろが出した言葉は。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
ただ一言、ありがとうでした。驚いたような湯神の表情でしたが、笑うちひろの表情を見て湯神も笑った表情で、学校を去っていきます。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
ちひろは去っていく湯神にまたねと言いながら、自分にとって湯神は友達だと思います。
©佐倉準 湯神くんには友達がいない 80話より
まとめ
卒業式を迎えて、まさかの答辞を湯神が引き受けることになります。皆がハラハラしましたが、湯神らしいスピーチで最後は全員が笑いと感動に包まれていました。こんなスピーチも湯神らしいのではないでしょうか。
そして気になっていたちひろとの仲ですが、湯神は卒業式後、すぐに帰ってしまい特に何もありませんでした。一応、ちひろは湯神を友達だと認めましたが、湯神はこのまま最終回を迎えるのか、それとも何か最終回に進展があるのでしょうか、気になります。
次回、いよいよ最終話です。
そして最新刊、15巻が発売中です。
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