【ネタバレ】カグラバチ 第53話「暗がり」感想、ネタバレ

週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ第53話のネタバレ、感想です。

前回の記事はこちらです。チヒロは毘灼に関する全ての情報を吐かせてやろうと、昼彦と戦います。

週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ第52話のネタバレ、感想です。チヒロを劇場へと誘導する昼彦毘灼の情報を全て吐かせる毘灼についてはチヒロも神奈備もよく分かっておらず、大きな動きを見せたのは3年前の六平国重と刳雲契約者の暗殺事件だけです。...

チヒロ対昼彦
まとめ

チヒロ対昼彦

週刊少年ジャンプ 2024年46号では、表紙＆巻頭カラーです。

14歳の頃のチヒロの回想

場面はチヒロの回想から始まります。第51話で座村から剣技の手本を見せてもらった14歳の頃のチヒロは、座村の手本を元に並べた藁3本を見事に斬ってみせます。一度座村の剣技を見ただけで斬ってみせたチヒロに、柴はすぐに座村の剣術も覚えると褒めますが、座村はまだ早いと言います。チヒロが英雄の剣術として座村に憧れの眼差しを向けますが、座村はチヒロの目を突いて注意します。座村は、実際の戦闘で斬るのは藁じゃなく人間だぞ、こんなもんに憧れてくれるなよ、俺達は大量に人を殺したんだ、とチヒロに忠告します。ここで回想は終わり、場面は現代に戻ります。

友達になりたいと言う昼彦に困惑するチヒロ

理解してやれるのは俺だけ……、俺は友達になれる、と言う昼彦に、殺したいんじゃないのか？と、答えるチヒロですが、殺したいし…友達にもなりたい、本気で殺し合うことで友達になる…んだと思う、友達ができたことがないからわからないけど多分これで合ってる、と意味不明な事を昼彦は言いチヒロは困惑します。

困惑しつつもチヒロは昼彦を攻撃しますが、昼彦は妖術を使って紙を大量に操りチヒロの目をくらませて距離を置きます。妖刀相手に生身で近接は死んじゃうよ、と昼彦は言い、さらに紙の妖術を使って姿を完全に消します。チヒロは気配がした辺りを淵天で斬ろうとしますが、そこにいたのは観客でチヒロは淵天を慌てて止めます。昼彦は紙の妖術で身を潜め、さらに観客を紙の妖術を使って操り、観客を盾にしてチヒロの攻撃を封じようとします。

さらに紙を鶴に変えてチヒロを攻撃、鶴は紙で出来ていますが人体を貫くほどの威力でまともに何度も食らうとチヒロでも無事でいられなさそうです。チヒロが観客を気にして動けない様子を昼彦は紙を通じて感知し、チヒロの妖刀の能力を分析します。妖術を吸収する“猩”（あか）がありますが、昼彦は妖術でも物理的なものは消失できないと分析します。さらに衝撃波を放つ“涅”（くろ）なら紙や鶴を一掃し視界は晴れると分析しますが、同時に一般人も巻き込むのでチヒロは使えないと分析します。身体能力を強化する“錦”（にしき）で動き回れば、チヒロを追尾する鶴が一般人に当たってしまうので、やはり昼彦は“錦”も使えないと分析します。

ジリ貧の状況に追い詰められるチヒロ

チヒロがその場で昼彦の攻撃を凌ぎ続けようとしても、客がいて淵天を思うように使えず、結局ジリ貧でチヒロは殺されると昼彦は分析しますが、観客がチヒロを突破口へ後押ししてくれるさ、と昼彦はチヒロに言います。つまり、観客を全て殺せばチヒロは自由に動けると言いたいようで、鶴を操って観客をチヒロにぶつけます。観客から寄るな！！と言われ、チヒロは昼彦の、一般人（こいつら）にとってお前は人間じゃない、という言葉が脳裏に浮かびます。

昼彦は今し方中断された演劇の中で敵が人質をとるシーンがあり、その時主人公の“佐助”は身動きが取れず敵を一時逃がすことになるが、この身動きが取れなかった“佐助”はクソだと頭の中でつぶやきます。“佐助”は人を斬り殺すクセに肝心な所で人質を気にして英雄を気取る、人間のフリをするな、と昼彦は頭の中でつぶやき、六平千鉱には共感して欲しいと願います。要は誰を犠牲にするかだよ、六平千鉱、と昼彦は言うと、さらに紙を操ってチヒロに観客をぶつけ、チヒロに観客を殺すように仕向けます。

俺と二人で殺し合おうと言う昼彦ですが、それでもチヒロは観客を淵天で斬り殺すことはせず、淵天を下ろして昼彦を追う素振りも見せなくなります。

チヒロの様子を見た昼彦は、お前も“佐助（そっち）”か、と言うと残念そうな表情をしつつ鶴でチヒロを攻撃します。淵天で身体を守らず鶴の攻撃を全身に受けたチヒロは、全身に傷を負い出血します。

再び場面はチヒロの回想となり、座村は始めて人を斬った時の感覚をチヒロに教えます。そして、それでも皆を守るために妖刀を振る事を選んだが、チヒロが目指すようなところでないと座村は言い、俺は地獄行きだと断言します。座村の言葉に憧れはやめて尊敬にするとチヒロが言うと、それならどしどししてくれよ、と座村は答え、そもそもお前剣士目指してるんじゃねぇだろ？と、座村はチヒロに質問します。……はい、俺は…、とチヒロが言いかけた所で、回想は終わります。

場面は再び現代に戻り、チヒロは全ての鶴の攻撃を受けて全身ボロボロになっています。チヒロの足元には大量の鶴が落ちていてチヒロは傷だらけですが、“錦”の身体強化で肉体の耐久力も上がっていて何とか昼彦の攻撃に耐えていました。

一緒に戦う事を選んだチヒロ

父親の六平国重や座村はチヒロに“地獄（こっち）に来るな”と言っていましたが、チヒロは彼らと一緒に戦う事を選びます。そして、チヒロが“涅”を使うと大量の黒い金魚が現れます。

大量の黒い金魚によって空間が満たされ、何が起きている分からない状態の昼彦をチヒロは淵天で攻撃します。

一気に昼彦を追い詰めたチヒロ

黒い金魚が消えると、昼彦は淵天で腕を斬られていてチヒロに追い詰められていました。

何が起こったか分からず茫然とする昼彦に、安心しろよ、…俺も悪側（こっち）にいる、とチヒロは言います。“人間じゃない”なんて、初めて人を斬った時に受け入れている、……だからせめて人様の迷惑にならないように毘灼（おまえら）を連れて地獄に堕ちてやる、とチヒロは言うと、毘灼の情報を何もかも話すように昼彦に命令します。

まとめ

第53話では、演劇の劇場にチヒロを誘い込んだ昼彦は、観客を盾にしながらチヒロを攻撃します。さらにチヒロに観客を殺されて、チヒロに悪側（こっち）である事を実感してもらい、二人きりで殺し合いをしようと昼彦は考えますが、チヒロは観客には犠牲を出さないよう淵天を使う事を途中で止めます。そして、昼彦の鶴の攻撃を誘って全身ボロボロになりながら昼彦の攻撃を受けると、大量の黒い金魚によって空間を満たして昼彦の視界を奪ったようです。何が起こっているか分からない昼彦の腕を淵天で斬って、チヒロは一気に昼彦を追い詰めて形勢は逆転します。

このまま昼彦から毘灼の情報を引き出して、チヒロは昼彦に止めを刺せるでしょうか？

次回、両腕を斬られた昼彦ですが、チヒロに友情を一方的に感じ、毘灼の情報を話し始めます。