ジャンプSQ 2020年6月号に掲載されているワールドトリガー 196話のあらすじと感想です。
前回の記事はこちらです。B級ランク戦 ROUND8、最終戦、決着です。
B級上位、最終戦を振り返って
最終戦、試合終了
最終戦、試合終了となりましたが三雲はまだ二宮隊の辻が残っていると思っていたようで、試合終了という表示に戸惑っています。辻は雨取がアイビスで落としたと空閑から聞かされ、三雲が驚いています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
一方、緊急脱出(ベイルアウト)した雨取は、人を普通の弾で撃った事で気分悪くないかと宇佐美から心配されています。そこにヒュースが来て、いい腕だ、と激励されて拳と拳を突き合わせています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
そこに空閑と三雲も戻ってきて、二人もヒュースと拳と拳を突き合わせています。三雲はヒュースから「別案(オプション)」が上手くはまったなと言われますが、三雲はまだ実感がないようです。解説席では小南が大きく伸びをしながら、自分で戦うよりつかれたわこの試合、と大きくため息をしています。三雲の追尾弾(ハウンド)を予想できた人はいないんじゃないかな、と蔵内は言い、王子も終わってみれば「その手があったな」と思うのに、なんで予想できなかったんだろう…、と疑問を口にしています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
序盤はかなり玉狛第2が不利
最終戦を振り返り、まずは開始直後にMAP西側で玉狛第2と二宮隊が2対2で遭遇していますが、相手が二宮という最悪の引きだったので早々と一撃離脱に切り替えています。しかしこのせいで、空閑と雨取のいる方角が他のチームに伝わり、MAP東側でのヒュース封殺に繋がって、序盤は玉狛第2にかなり逆風が吹いています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
そこから細かいところで、玉狛第2は盛り返していっていますが、例としてヒュースが生駒の家越し生駒旋空を躱している所をあげています。生駒自身はふつうに不意を突いたと思ったようですが、レーダーで生駒隊3人の動きを見ていてスナイパーに見られている、とヒュースが気付き、生駒の旋空を警戒したと水上が推測しています。頭の回転なめらかすぎやろ……、と生駒が感動していますが、宇佐美がオペしているんだから驚かないと解説席で小南が話しています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
その後、雨取の遠距離からの爆撃が外岡の狙撃で阻止され、ヒュースは包囲からの脱出を試みますが失敗していますが、ここがポイントだと王子は言います。ヒュースが強引に二宮の方に向かおうとする動きと、派手に炸裂させた変化弾(バイパー)のインパクトでヒュースの隠し玉が二宮に対する切り札だった、という印象を強く植え付けています。これで、三雲が隠し持ったもう一つの切り札からみんなの意識を逸らせています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
曲がるブレード投げの正体
ヒュースが落ちた後、スナイパー二人と南沢も相次いで脱落し、MAP東側では空閑と帯島が、MAP西側では弓場と二宮隊がそれぞれ戦う形になりました。ここで空閑の新技、「曲がるブレード投げ」の解説を蔵内が行っていますが、映像を見直すと曲がるブレード投げの時に、光る細い線が見えています。投げるブレードの裏面に突起を作って、そこへもう一本のブレードを細く伸ばしてレールの様にひっかけることで、ブレードをカーブさせていたようです。光る細い線は、もう一本の細く伸ばしたブレードのようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
弓場と二宮隊の戦いの場面では、雨取が爆撃と射撃で介入していますが、この時点で三雲が犬飼を追尾なしの追尾弾(ハウンド)で攻撃しています。ここでさりげなく持ち弾を通常弾(アステロイド)だとアピールしています。ここで陽太郎が雨取のメテオラと一緒に、空閑が二宮隊の所に行けば二宮を倒せたかもでは?と口にします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
空閑は乱戦に強いので可能性はありそうですが、三雲達が雨取の事を考えてしていないのでは、と夏目が言います。うっかり誤爆して空閑の方にもメテオラを当ててしまったら、雨取がひきずりそうなので、それはしなかったと推測します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
雨取のアイビスでの狙撃
弓場が二宮に落とされた後は、玉狛第2が総攻撃を仕掛けますが、連携攻撃は二宮隊の堅い守りに阻まれます。ここで二宮隊はチームを分けて、雨取へ犬飼、辻を差し向けます。この場面では二宮隊3人一緒に雨取へ向かうと王子は思ったようで、玉狛第2もその展開を予想し、三雲はその中で「隠し玉」の追尾弾(ハウンド)をどう当てるかを考えていた、と王子は言います。しかし、そうはならずここで三雲が一瞬戸惑っているように見えます。結果的にこの動きはフェイクで、辻が三雲の背後に迫りますが、ここで雨取がアイビスで狙撃し、鉛弾(レッドバレット)と通常弾両方の狙撃に備えていた辻の裏をかき、辻を撃ち落としています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
ひとつ前の鉛弾(レッドバレット)での狙撃が次のアイビスを当てるためのフェイクに見えますが、あの場面では初めからアイビスで撃っていれば二宮と犬飼に大ダメージが入っていたので、フェイクではないようです。そこから雨取はまだ人を狙って撃つことはできず、三雲のピンチに雨取が自分からアイビスで辻を撃ったようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
雨取は三雲に命令を聞かなくてごめんなさい…、と謝りますが、三雲も雨取のふつうの弾を撃つよ、と言った言葉を信じ切れてなかったのかもしれないことを謝り、同時にピンチに狙撃してくれた事にありがとうと感謝します。もしここで、雨取が辻を撃ち落とせていなければ、三雲がやられて「隠し玉」の追尾弾(ハウンド)も不発に終わっていて、今回の三雲の劇的な勝利も、実はかなり紙一重だったことが分かります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
この試合の結果を受けて総合順位表が更新されて、玉狛第2は42点となり影浦隊を抜き、単独2位の目標を達成出来、遠征選抜試験への切符を獲得しました。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
そしてB級中位、最終戦の行方は
そして弓場隊が上位に残れるかは、裏で行われているB級中位、最終戦の結果次第となります。香取隊、諏訪隊、那須隊の戦闘が行われています。香取と諏訪と那須が1カ所で戦っているように見えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 196話より
まとめ
最終戦を振り返っていますが、ポイントの一つはヒュースが落とされる時に自分の切り札を強烈に印象付けることで、三雲の追尾弾(ハウンド)というもう一つの切り札から皆の意識を逸らすことが出来ている事です。これが大きな布石となり、最後まで三雲の追尾弾(ハウンド)という手を隠すことが出来ています。
もう一つのポイントは、雨取のアイビスでの狙撃で辻を撃ち落とすことができ、三雲が辻にやられる事を防いでいます。雨取は人を普通の弾で撃つことが出来ませんでしたが、まだ狙って撃つことは出来ないようです。最後のアイビスの一発は特別で、三雲のピンチだったから撃てたようです。
そしてB級中位、最終戦も裏で行われていて、そちらの結果もどうなるか、気になります。
次回、B級中位最終戦ですが、香取隊が点を獲れず不調です。
7月号には特製ボーダー隊員募集うちわが、特別付録でついてくるようです。
© ジャンプSQ 2020年6月号より
6月4日発売予定のワールドトリガー22巻は、こちらから予約、購入できます。表紙は雨取 千佳です。
最新刊21巻を購入される方は、こちらから。
コメント
まとめ記事読んでて楽しくなったのは初めてです。
良い記事ですね
ワールドトリガー、B級ランク戦 最終戦の熱い展開は、楽しめますよね。楽しんでもらえて、こちらもうれしいです。
次回は諏訪が空気を読まずに那須隊と香取隊ボコボコにして欲しいな
香取隊、諏訪隊、那須隊の戦いも気になりますね。
日浦がラストにアップで出ていますが、那須隊を辞めるという事で見せ場がありそうです。
まとめや考察などとても読みやすいです。今度単行本が発売されたら読みます。
ありがとうございます。
22巻が6月4日に発売なので、私も今から楽しみにしています。