週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第86話のネタバレ、感想です。
前回、85話の記事はこちらです。エーデルはマハトが着けている支配の石環の解析と修復を試みます。
フリーレンもマハトとの話し合いに同席
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
デンケンはヴァイゼの民
フリーレンはデンケンに、マハトと話し合いをしているってどういうこと?と、聞くと、この地域一帯はヴァイゼ領主であるグリュック家の所領で、儂は数少ないヴァイゼの民なんだ、とデンケンは答えます。支配の石環に施された命令に、ヴァイゼの民に“仕えること”があり、“悪意”を抱いてはいけないという命令は無意味でしたが、“仕える”という命令は有効のようで、その為デンケンはマハトと話し合いが出来ていました。ただ、そこまで都合のいい状況でもなく、デンケンからの強制力のある命令をマハトはほとんど受け付けません。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
しかし、マハトの“仕える”という概念によってはいつデンケンが殺されてもおかしくありません。それでも、デンケンが藁にもすがる思いで話し合いを続ける理由は、黄金郷を元に戻す必要があるからです。魔法が術者の死後、どうなるかは魔法の特性次第ですが、マハトの万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)は死後も残り続ける魔法で、マハトを倒しても黄金郷はそのままです。仮に黄金郷を元に戻せるとしたら、マハトに黄金郷を元に戻させるしかなく、その為デンケンはマハトと話し合いを続けています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
デンケンと共にマハトとの話し合いへ
デンケンがマハトとの話し合いに行こうとすると、フリーレンがマハトとの話し合いについて行っていいか?と、聞いてきます。デンケンは、自分の友人として紹介すればマハトは手を出さないだろうが確証が無い、そんな不確定な要素にフリーレンの命を懸けさせるわけにはいかん、と断ります。しかしフリーレンは、不確定な要素に命を懸けているのはデンケンも同じ、と引き下がらず結局デンケンはフリーレンと一緒に行くことにします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
すると、フェルンとシュタルクもデンケン達と一緒に行くと言い出します。シュタルクは、逃げ足だけには自信があるんだ、いざというときは俺が全員抱えて逃げてやるよ、と強がりますが、フリーレンは何も起こらないし、起こすつもりもない、と言いフェルンとシュタルクもついて行くことになります。しかし黄金郷に向かう道中フリーレンは、ただ今の内に謝っておくから、怒らないでね、と何故か二人に謝ります。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
マハトとフリーレンが対峙
黄金郷に着いたデンケン達はマハトから丁重に出迎えられます。マハトはフリーレン達を気にしますが、儂の友人だ、丁重に扱え、とデンケンから言われると、仰せのままにと言いデンケンに素直に従います。マハトはフリーレン達に、私はグリュック家魔法指南役のマハトです、と自己紹介をしますが、初めましてではないよ、私は600年前に一度お前と戦っている、とフリーレンは答えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
とんだご無礼を、とマハトは頭を下げますが、フリーレンは自分の事を覚えていないマハトに、思い出させてあげようか?と、言います。すると、何かフリーレンが押っ始めようとしたと思い込み、フェルンとシュタルクは武器を構えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
しかし、フリーレンに敵意はなくデンケンがやめるように言うと、マハトも何もせずにデンケン達を部屋に案内します。シュタルクはフリーレンになんのつもりなのか聞きますが、フリーレンは起こらないでって至ったでしょ、確かめたいことがあったんだよ、とシュタルクに言います。その会話を聞いていたマハトは、フリーレンの確かめたいことに興味を持ちます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
フリーレンは、やっぱり勝てないことがわかったよ、とマハトに言いさらに、そしてお前が完全無欠じゃないこともよくわかったよ、と言います。その様子を見てマハトはデンケンにフリーレンが何者なのか聞き、ようやく魔王を倒した勇者一行の魔法使い、フリーレンであると思い出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
しかし、マハトは勇者一行と聞いても懐かしいと言うだけでフリーレンに敵意は向けず、フリーレンはマハトに、魔王の敵討ちとか考えていないの?と、質問します。すると、そうですね、純粋にどうでもいい、とマハトは答えます。マハトは忠誠心などあってないようなもので、そもそも私は本当に戦いが嫌いだと言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
マハトは、自分の願いはこの地で平穏に暮らすことだが、人類はいつも私に争いを持ち込んでくる、と言い、元々私は魔王軍の中でも穏健派で、支配の石環を着けられるよりも前から、人類と共存の道を探していた、とフリーレンに話します。デンケンもマハトは嘘は言っていないと言いますが、フリーレンは共存を謳っておきながら黄金郷を戻さず、侵入者を容赦無く殺しているマハトを危険すぎる、と断言します。さらにフリーレンは、人類との共存を望んでいるのに何故殺し続けるの?と、質問しますが、マハトは、何故そんなことを聞くのですか?と、逆にフリーレンに聞き返します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
フリーレンはマハトの言葉を聞き、やっぱりこの話し合いは本当の時間の無駄だ、魔族とは絶望的なまでに人類とは違う生き物だ、と感じマハトと話し合うことをやめます。フリーレンが、決して分かり合えないことが、よくわかった、と言うと、デンケンも今日の話し合いを止めて帰ることにします。マハトとの話し合いの帰路、フリーレンはデンケンにマハトとの関係を聞きます。フリーレンはデンケンがマハトと随分親しそうだったのを気にすると、デンケンはマハトが自分の師であることをフリーレン達に明かします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 86話より
まとめ
マハトがデンケンと話し合いをしている理由ですが、デンケンがヴァイゼの民でヴァイゼの民に“仕えること”という命令が有効だったのでマハトは従っているようです。さらにマハトはデンケンの師であり、デンケンが子供の頃から親しかったようです。しかしデンケンの師をやっていて、グリュック家の魔法指南役までやっていたマハトが、ヴァイゼを黄金郷に変えた理由が気になります。フリーレンは魔族をとことん信用していませんが、それでもマハトはグリュック家に従っていたように見えましたが…、やはり魔族は信用できないという事でしょうか?
次回、フリーレンはデンケンと協力して、マハトの100年分の記憶を解析しようとします。
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コメント
600年前は60年前の間違えではないでしょうか。皆様はどうお考えでしょうか。
確かに、支配の石環が着けられた60年前辺りでもおかしくないですね。
単純に600年前だろうと読み飛ばしていましたが、どっちが正しいんでしょうかね…。
今後、マハトの記憶を解析し続ければ、どっちか分かる可能性が高そうですね。
少し時間が経ちましたが、600年前が正しいことが判明しました。「花畑を出す魔法」が1番好きと言うフリーレンが勇者一行以前にマハトと戦っていたとは意外でした。今後の成り行きが楽しみです。
98話で再度、フリーレンが600年前と言っていますね。
フリーレンが、有象無象の魔法使いの一人、と言っていたので、何人かの集団でマハトを倒そうとしたみたいですね。
何か事情がありそうですが、今後この辺りの過去の出来事が明らかになることも期待です。