ハルタ 2019年 volume 66に掲載されているヒナまつり 九十話のネタバレ、感想です。
前話、八十九話の記事です。新田家に新しい家族が加わりました。
サイキックガールズバンド、誕生
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
未来の新田からのメッセージ
前回、新田家に新しく人形の新田が加わりました。人形の新田が家事をこなし、平和な時間が流れていますが、新田には瞳からの「未来を変える」という仕事があります。しかし、新田は自分に直接関係がなく、やる気が出ません。
その時部屋の天井付近で異変が起こり、玉が落ちてきます。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
玉からは映像が映し出され、「未来を変える」事にやる気のなかった未来の新田が喋り始めます。自分の老後の姿をこんな形で知ることになった事に複雑な心境になっている新田を無視して、未来の新田は喋り続けます。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
どうも新田がやる気を出さず何もしないと、アメリカの研究所で作られたヒナをアツシが連れてきてしまい、群馬のアトリエを爆破してしまう運命になってしまうようです。新田の長野のアトリエと、アツシがどう繋がっているのか全く分かりませんが、新田の愛する壺も巻き添えで爆破されてしまい、全てのやる気を失った未来の新田はショックのあまり一人になるため、おばあさんになった方のヒナを追い出し自宅を売り払い、老人ホームへと入居する運命のようです。映像の中の新田は、俺のようにならないように未来を変えろ!と言い残し映像は終わります。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
人形の新田が作ったカレーを食べ、隣で人形の新田がべちゃべちゃこぼしているのを気にしつつ、「未来を変える」事に関わらないといけなくなったことに、新田はショックを受けます。たまらず、新田は隣でカレーをこぼしてる人形の新田にあたります。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
新田は誰か別の超能力が使える奴に代わりにロックージョンライブをさせればいいとも考えますが、再び天井付近で異変が起こり、玉が落ちてきて今度はポスターが出てきます。
ポスターにはロックージョンライブはあくまでアツシ本人にさせないといけない、そうすれば新田にバラ色の未来、壺に囲われた幸せな未来が来ることを知ります。さらにヒナは自立できていないながらも、59才になりVRMMOをしている事をヒナ自身、知ります。その未来にまんざらでもない様子のヒナです。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
肝心のやり方が書いておらずどうするか新田が悩んでいると、VRMMOをやりまくっている未来に気をよくしたのか、ヒナがやる気を出し自分がアツシとロックージョンライブをやると言い出します。急にやる気を出したヒナを不審に新田は思いますが、ヒナはうまくごまかします。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
ヒナ、バンドメンバー探し開始!
早速ヒナはセントラルパークを復活するべく、バンドメンバーを探しに行きます。まずは元セントラルパークのメンバー、四郎に会いに行きます。ヒナは四郎をバンドに誘いますが、他のメンバーが既に別の事をやっていて参加できず、四郎も哲司と清丸がいないと出来ないと断られてしまいます。しかし、四郎はヒナを家に誘い、セントラルパークの今までの楽曲の楽譜、そして四郎が使っていたギターをヒナに渡します。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
そしてアツシからギターと共に、四郎自身の思いも託されバンドを作るように言われます。その気になったヒナはギターを、そしてバンドをやる事を決意します。新田はどうでもいいらしく、瞳に「未来を変える」事をやっていると報告さえできればいいので、バンドメンバーを探すようにヒナに言います。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
まずは帝辺高校でバンドメンバーを探すことにしたヒナは、ギターを背負って帝辺高校に行きます。カバンや勉強道具はギターを背負っていたら背負えないという理由で、もっていかずクラスメイトからマジ ロックだなと言われます。ヒナはクラスメイトを片っ端からバンドに勧誘しますが、誰もバンドを一緒にやろうという者はいません。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
セントラルパークの魂を引き継ぐ
ヒナはゲームの時間を削ってまでギターの練習をしたくないので、学校の授業時間をギターの練習時間にします。授業中に当然のようにギターをならし、教師の横山からさすがに注意されますが、ヒナは気にせずギターの練習を続け、逆に教師の横山をバンドのメンバーに勧誘しようとし、横山に心底呆れられます。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
バンドメンバー探しは上手くいかず未だヒナ一人ですが、そんな時四郎、哲司、清丸から呼び出され、アツシとロックージョンをよろしく頼むと、哲司のベースと清丸のステックも渡されます。しかし清丸のステックは買い替えるので、渡されてもあんまり意味がない気がします。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
元メンバー、四郎、哲司、清丸に見送られ、さらに皆からライブが決まったら、絶対行くから連絡くれと言われ、ヒナは改めてバンドへの情熱を燃やします。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
そしてメンバー探し、最終手段
ベースとドラムのふたりが見つからず、もうあいつらしか残っていないと超能力仲間のふたりを呼び出します。ヒナがセントラルパークに加わった思い出の場所で、アンズとマオをセントラルパークに勧誘します。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
しかしアンズは屋台の仕事があって参加できず、マオはアツシの手前バンドに参加できず、あっさりとヒナの勧誘を断り、その場を立ち去ろうとします。必死のヒナは超能力を使い、二人を呼び止めます。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
立ち止まったというか、ヒナの強力な超能力で強制的に体を押さえつけられるふたり、抗議しますがヒナももうアンズとマオしか頼れず、必死に超能力で説得します。アンズとマオも超能力を使って、帰ろうとしますがヒナの超能力には勝てません。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
結局、最後はヒナの超能力に体全体、顔の皮膚まで引っ張られてヒナの所まで引き戻されます。為す術なく道路に仰向けに倒れるふたりです。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
アンズとマオは怒りますが、ヒナはどうしてもバンドがしたいと言います。マオは何で常日頃からニート気質でやる気を出さないヒナが、急にやる気を出しているのか聞くと、ヒナはロックージョンライブで変わった未来では、新田と一緒に暮らしている、そんな未来を過ごしたいからといい笑顔で答えます。いいこと言っているようにみえますが、たぶんVRMMO三昧の生活を送っている未来を気に入っているのだと思います。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
多分そうとは知らないアンズとマオはヒナの答えに納得し、ロックージョンライブをするためバンドをする事に同意し、最後はなんかいい感じでまとまります。
© 大武政夫 ヒナまつり 90話より
まとめ
三嶋瞳閣下のご命令で新田は、未来を変えるように言われていましたが、なかなかやる気が出ない様子でしたが、なんと未来の新田本人からメッセージが送られてきました。しかし未来の新田も行動原理は愛すべき壺中心なんですね。
その後、意外にもヒナがやる気を出し自分自身でバンドを作り始めますが、高校でバンドは定番ですが、授業中に授業を無視してギターの練習を始めるなんて、行動がロックすぎます。結局、アンズとマオがヒナのバンドの犠牲となり、超能力者中心で構成された新生セントラルパークが誕生しました。これで、未来を変えられるかな?
次回、新田一家がはじめての家族旅行に出かけます。
ヒナまつり、最新刊16巻は発売中です。
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