ハルタ 2022-MAY volume 94に掲載されているダンジョン飯 84話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。魔物の群れとカナリア隊の激しい戦闘が始まります。
ライオス、マルシルを説得へ
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
歩き茸に変装してリシオンを救出
ユニコーンに背中を刺されてしまい、リシオンは身動きが取れないほどの重傷を負ってしまいます。カナリア隊の他の仲間を助けようとも考えます。しかし、既に自分達が全滅状態であると分かりリシオンは死を覚悟します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
そこに歩き茸がリシオンとユニコーンの間に割って入り、リシオンを担いで救出し、そのまま走って逃げていきます。通路の所にはナマリとシュロー、オーク達が到着していましたが、彼らの所に歩き茸達は走っていきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
歩き茸の正体は歩き茸に変装したライオス達で、マルシルの目を掻い潜るために変装をして、何とかここまでたどり着いたようです。ただ、獣人のイヅツミだけは変装をしなくても魔物に紛れ込めたようで、そのままの格好です。ライオス達は変装用の歩き茸の衣装?を脱ぎながら、ナマリ達に状況を説明します。マルシルが迷宮の主になったこと、ライオス自身も迷宮の主にさせられそうになっていること、翼獅子にずっと前から誘導されていたような気がすること、などを簡単に説明します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
そしてライオスは、迷宮の力はひょっとしたら良くないものかもしれない!!と、力説しますが、前からそう言ってるじゃないですか!!と、カブルーにツッコまれます。悪魔が地上へ出るために仕組んでいたことも前から説明していた、とカブルーはライオスに言いますが、ライオスはカブルーが言っていたことをよく理解していなかったようです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
ライオスはカブルーにどうしたらマルシルを翼獅子から引き離し、魔物を止めて迷宮を元に戻せるか、方法を聞きますが、カブルーは収める方法がないから必死で止めていた、と激怒します。リシオンは、マルシルを殺せば一時的に状況は収まると言いますが、悪魔も本気でマルシルを守るだろうから、そうなったら事態の収束はほぼ無理だと言います。その話を聞き、ライオスはどうやったら悪魔を倒せるのか、皆に聞きます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
するとリシオンは、悪魔は生き物ではなくこの世界とはまた別の、“無限”がある次元から漏れている物質、魔力そのもので、魔物たちも、建物も、地面も、言うなれば悪魔の一部だ、とライオスに言います。そして、それを倒したいってんなら、まあ頑張れ、とリシオンはライオスに言うと、リシオンは仲間の死体を回収しに向かいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
ナマリはライオスに、マルシルを正気に戻してこい、と言うと魔物を足止めに向かいます。残されたライオス達はマルシルを正気に戻す方法を考えますが、悪魔がマルシルを守っているので、良い方法が思いつかず全員で悩みます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
ケン助を介して翼獅子が現れる
ライオス達が悪魔の事で悩んでいると、レッドドラゴンの群れをはじめ追加の魔物の大群が現れ、ナマリや冒険者達やオーク達を襲い始めます。チルチャックは悩んでる時間はないぞ、とライオスを急かしますが、ライオスは悪魔をどうにかする方法が思いつかず悩みます。悪魔は生物じゃないので、行動原理が読めず、何をしてくるか予想できないし、どうしていいかわからない、とライオスは途方に暮れてしまいます。そこにケン助を介して翼獅子が現れ、ライオスに話しかけてきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
翼獅子はライオスに、迷宮の主になってこの混乱を収めたいと願え、と要求しますが、自分より何倍も頭のいいマルシルがああなったから、俺じゃああっと言う間に言いなりだ、とライオスは翼獅子の要求を拒否します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
すると翼獅子は、私は人間を滅ぼしたいわけじゃない、むしろ全ての人間を幸福にしたいと思っている、とライオスに言いますが、ライオスは翼獅子が言う事を信じられません。翼獅子はこの世に存在する全ての人間の全ての欲望を叶えたいが、ここでは制約が多すぎる、だから世界を丸ごと飲み込んで、私の身体の中できみたちの欲望を永遠に叶えてやりたい、とライオス達に言います。ライオスが翼獅子の言っている事を理解できずにいると、もう少し噛み砕いて説明すると言い、好きな食べ物を質問します。ライオス達は各々、好きな食べ物を答えます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
翼獅子は好物をひと口含む瞬間を想像しろと言い、どんな食物も食べればなくなってしまうように、人生の幸福の頂点は一瞬だと言います。だが私の体内では時間や枯渇は存在しない、矛盾も不平等もない、飽きることのない欲望、永遠に続く完全な幸福を全ての人々に用意できる!と、翼獅子はライオス達に断言します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
翼獅子の話を聞いて、チルチャックは戸惑い、センシは冒涜だと怒ります。ライオスは、“人の欲望を永遠に味わいたい”という事が翼獅子の特質であり本能なんだな、と翼獅子を理解しようとし、翼獅子も人でないものに理解を示そうとするライオスに好感を抱きます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
カブルーは、詐欺師の話に耳を傾けるのは時間の無駄だ、と言うとライオスに、あなたなら“こちら”を選んでくれると信じてます、と言い残し、魔物の足止めの手伝いに向かいます。しかし、カブルーはライオスがマルシルを殺すことが出来るかどうか、内心はすごく不安に思っていました。それでも妹のファリンは殺せてるからな、と思いライオスを信じて、リシオン達とオーク達が争わないように説得を試みます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
一旦は魔物の群れを押し返すが…
さらにカブルーの仲間のリンシャ達や、カナリア隊のフラメラ達も魔物の足止めに加わり、カブルーはこれだけ戦力が揃えば、なんとかなるかも…、とほっと一息つきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
しかし、ミノタウロスのような強力な魔物も現れ始め、冒険者達は徐々に怯みはじめます。さらに冒険者の中には戦意喪失し、魔物との戦いを放棄する者も現れ始め、魔物の群れに徐々に押され始めます。カブルーはウタヤの時を思い出し、足が急にすくんでしまいますが、そこにレッドドラゴンが現れカブルーは絶体絶命のピンチに陥ります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
ライオスはマルシルの説得へ
しかし、レッドドラゴンはカブルーに火を吐こうとした直前で動きを止めると、ライオスに頭を下げてライオスが歩いていくのを見守ります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
魔物に守られているライオス達を見たカナリア隊の面々は、ライオスを魔王の王、魔王ライオスと呼び、恐れます。ライオスはチルチャックに、大丈夫、誤解はいずれ解ける、と言い聞かせますが、魔物の王、魔王ライオスと言われて少し喜んでいて、それをチルチャックにツッコまれます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
ライオスはマルシルが中にいると思われる建物に入っていきますが、1人では心細いようで、みんなもついてきてくれ、とチルチャック達にお願いします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 84話より
まとめ
前回、ミスルンとカナリア隊はほぼ全滅してしまいましたが、ナマリやシュロー、オーク達、地上で待機していたカナリア隊も合流し、全員で力を合わせて魔物の群れを足止めしようとします。戦力が揃い、一旦は有利になったように見えましたが、強力な魔物の群れが冒険者達を徐々に押し始め、再び不利な状況になってきます。
そこに翼獅子を連れたライオスが現れ、マルシルの説得へと向かいます。カナリア隊の面々は、魔物を操っているように見えるライオス達を、魔物の王、魔王ライオスと呼んで恐れますが、この誤解はちゃんと解けるのでしょうか?そして、マルシルはライオスの言う事に耳を貸すでしょうか?一度はマルシルの説得に失敗しているだけに不安です…。
次回、マルシルの気を逸らそうと、ライオス達はマルシルが興味を持ちそうなものを、次々と言っていきます。
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