週刊少年ジャンプで連載されていた逃げ上手の若君の第27巻 北条時行1353の感想、ネタバレです。
第27巻は、第233話から第238話までと、特別読切『逃げ上手の若君 PRESENT DAY』が掲載されています。第27巻が最終巻となります。
前巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。

27巻
27巻の表紙は、時行と吹雪です。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
第233話 命をかけて1353
鉄檻の罠に時行、弧次郎、吹雪を閉じ込めた尊氏は、時行との対話を望み、時行も正座をして尊氏と相対します。尊氏は時行に、時行の命に加え、弧次郎と吹雪、さらに伊豆北条党の首領格である長崎駿河四蝋の四人の命を差し出すように要求、そうすれば北条の危険人物は消えたとみなし、残りの家族一族郎党には一切追及は行わず、さらに土地と生活を保障すると尊氏は手打ちの条件を出します。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
時行はこれだけは聞きたいと尊氏に言い、北条を謀反して滅ぼしたのはお前の意思か?と、鎌倉幕府滅亡の真相を確かめようとします。時行に真相を問われた尊氏は「何か」のせいにはせず許しも理解も欲せず、全ては我の責任だ、と尊氏は自分の責任を認め、過去の謝罪をして自ら頭を下げた上で、時行に死んでくれと頼みます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
第234話 龍ノ口1353
時行は尊氏の敬意と誠意を尽くした交渉を受け入れ、刑場で処刑される事を受け入れ、自ら足利に捕らわれます。時行、弧次郎、吹雪の処刑はしっかり周知して、北条時行が処刑された事を皆に見せるために公開処刑とし、準備期間を置いて五月二十日に行われる事になります。尊氏は泣いて土下座までして時行に謝罪しましたが、それはそれとして何度も辛酸を舐めさせられた因縁の相手を策に嵌めて捕縛できた嬉しさで、さっきまでとは打って変わって満面の笑みで大笑いします。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
そして、五月二十日となり時行処刑の当日となりますが、処刑される覚悟を決めたはずの時行ですが、いざ処刑の日となると死ぬのが怖くなったのか醜態を晒し、死にたくないと足掻いたため足利の兵士は時行達を龍ノ口刑場に連行するのに手間取ってしまいます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
第235話 譲れないもの1353
時行が龍ノ口刑場へ連行される直前に醜態を晒し足掻いたため、夕刻に処刑のはずが予定が伸びてしまい、日暮れ後の処刑となってしまいます。尊氏は時行が潔く美しい死を見せなかった事に失望していましたが、時行には考えがあり死ぬ前に最後にやりたい逃げをやろうと企んでいました。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
足利との和約である時行達が刑場で大衆の前で『死を選ぶ』事を守り、さらに和約には切腹か斬首と死に方は書かれていないので、時行達はそれを利用して『自死』と『刑死』から逃げようと考えていました。日暮れ後の処刑となった事で大量の松明が用意されていましたが、時行達は兵士から逃げ回りながら松明を倒し失火させて、その火事を利用して兵士から逃げつつ火事による『事故死』を狙っていました。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
時行は尊氏との最後の鬼ごっこを楽しもうとし、鬼さーん こーちら 手ーの鳴ーる方!へ!と、叫びながら足利の兵士を挑発します。その様子を見ていた時行の妻だけでなく、刑場に集まっていた観客も時行に合わせてかけ声を囃し立て始めます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
第236話 北条時行1353
時行の狙いに気付いた尊氏は兵士に時行を捕えるように命令しますが、時行は得意の逃げで兵士に捕まらないようにしつつ、人生最後の鬼ごっこを楽しんでいました。下着一枚の丸腰にも関わらず鬼ごっこに興じる時行の熱に呑み込まれ、刑場に集まっていた観客も興奮し時行に声援を送ります。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
時行は逃げ回った事で心臓に負荷がかかり、心臓の病が急激に悪化し心臓が止まってしまいます。松明の炎が燃え移り燃え盛る松の木の炎に包まれながら、時行は亡くなってしまいます。そして、その後を追うように弧次郎と吹雪も、松の木の炎に焼かれて焼死します。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
第237話 エピローグ 1/2
時行死亡後、時行の妻たちは時行が最後に興じた鬼ごっこの余韻と時行の笑顔を胸に、伊豆の隠れ家へと戻っていきます。ゲンバは時行の最後の鬼ごっこを認めつつも、時行があの死に方をどれだけの根性と覚悟で選んだかを理解して複雑な心境になります。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
尊氏は時行の死後、強敵・新田が健在にも関わらず相模守護を現地武士に任せて、京へと帰還します。時行の死は近くにいた足利の兵士達が断言していますが、遺体が焼けて時行の首を晒せなかった事で時行生存を噂する民が増え、時行の子孫を名乗る者が後世に現れるかもしれない、と尊氏は部下につぶやきます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
最終話(第238話) エピローグ 2/2
時行の死後、一周忌が過ぎて、雫は信濃で諏訪大社と親王殿下の橋渡しを、亜也子は信濃で父親の望月重信がくれた土地へ戻り、魅摩は京に帰って佐々木道誉がくれた土地へとそれぞれの道へ進み、時行の遺した血筋を繫栄させようと、雫達は残された妻の戦いを続けようとします。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
そして、時行、弧次郎、吹雪は死んだあと地獄で頼重と再会していました。戦車に乗った頼重が時行を迎えますが、地獄には歴史上の偉人達がそれぞれ同盟軍を作って戦いをしていました。時行は地獄でも鬼や偉人達相手に鬼ごっこが出来ると興奮し、まずは頼重達と地獄にいる皆を探そうとします。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
特別読切 逃げ上手の若君 PRESENT DAY
週刊少年ジャンプ 2026年32号に掲載された特別読切が第27巻に収録されていて、この読切『逃げ上手の若君 PRESENT DAY』では逃げ上手の若君に登場した人物が、現代日本で育ったら、どんな一日を過ごすのかという思考実験のようなお話です。時行は現代では雫、弧次郎、亜也子、魅摩、ゲンバ、夏と同じ中等部に通っている設定で、平和な現代日本で学園生活を楽しんでいました。他の逃げ上手の若君に登場した人物も現代日本で、歴史に名が残るような生き方をする人、普通の人生を送る人、落ちぶれる人、様々な人生を送っているので、気になる方はコミックス第27巻を見てみて下さい。
© 松井優征 逃げ上手の若君 27巻より
まとめ
第27巻で逃げ上手の若君も完結です。
第27巻では、尊氏から時行が生きていては再び大乱の火種になる、北朝、南朝、直冬に加えて戦の象徴がこれ以上増えればこの国は戦の絶えない地獄になる、と言われ、涙を流し土下座までして尊氏は時行に死んでくれと頼みます。尊氏は残りの家族一族郎党には一切追及は行わず、さらに土地と生活を保障するという和約の条件を出し、時行もその条件を飲んで自ら捕縛されます。ただ時行は自らの掟として自害はせず、また尊氏を騙して同意していた斬首からも逃れようと、最後の鬼ごっこを仕掛けます。そして、最後は時行は心臓の病で病死し、弧次郎、吹雪と一緒に松の木と共に焼かれてしまいます。歴史上では北条時行は龍ノ口刑場で処刑されていますが、逃げ上手の若君では尊氏から勝ち逃げして、最後は処刑ではなく病死という結末でした。
そして、エピローグでは時行は地獄でも頼重や郎党の弧次郎、吹雪とともに、地獄でも鬼ごっこを楽しむという松井優征先生らしいギャグ全振りの最終回となり完結しました。これでコミックスは完結となり、アニメの方も10月2日に第二期が最終回を迎えています。アニメ 第三期は製作されるか不明ですが、ぜひ第三期も製作して瘴奸との決闘や中先代の乱の続きを見たいです。
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