週刊少年ジャンプで連載中のDr.STONEのスピンオフ作品、reboot:百夜の感想、ネタバレです。
目次
Dr.STONE reboot:百夜
百夜と、百夜が作ったロボット、レイです。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=1 人類の支援
千空がまだ10歳の頃、父親の百夜は非常勤の大学に千空を連れて行きます。自分が宇宙飛行士に選ばれたお礼として、自分が作ったとっておきのロボットを見せます。最初に見せた人間の女性そっくりのロボットに千空は感動しますが、実際はタダの模型で百夜のこんなロボットだったらいいなという願望でした。本当のロボットは見た目がいかにもなロボでしたが、それでも千空は、唆るじゃねえか!!と興奮します。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
そして地球上の全人類が石化した日、百夜はISSにいて石化から難を逃れます。百夜はISSにいた五人に、全人類を助けに行こうと言いますが、ヤコフから、もし…地球に帰還するのに失敗したら?今度こそホントに人類絶滅じゃない!と地球帰還に反対されます。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=2 うずらの卵投げ
人類最後の6人(+ロボット1台)は、石化光線の発生源と思われる南米から最も遠い場所にある、日本付近に宇宙船ソユーズで帰還することにします。しかし、狙った着地点に降りるのは至難の業で、皆不安になりますが百夜は出来るまで∞にシミュレーションするしかない、と断言し皆を奮い立たせます。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=3 宇宙をください
百夜のロボット「レイ」を使って大気圏密度も計算しズレをなくそうとしますが、地球では電気も無くなっているようで、大気圏密度を計算しようにもネットから肝心の気象データが受け取れず計算が出来ません。6人が窓から地球を見ると、そこには大都市の東京やロサンゼルスでさえ、灯りがほとんどない地球が見えました。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=4 人は皆母なる地球へ
様々な障害を乗り越えてシャミール、コニー、リリアンの3人が、まず第1チームとして地球に宇宙船ソユーズで帰還します。しかし、3人が登場した宇宙船ソユーズは軌道を大きく離脱し、期待が転倒、ハッチが開けられず自力での脱出は不可能となってしまいます。ヤコフは8時間後には酸素が切れて死んでしまう3人を諦めて、残った人間で九十九里浜へ向かおうと百夜に言います。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
しかし百夜は3人を諦めず、ISSに残っている全ての燃料を使ってISS自体を動かし、さらに当初の九十九里浜でなく3人が着陸した近くの島を目標地点にします。これで息子 千空に会うことは難しくなりますが、それでも百夜達は3人を助けに地球に帰還します。人間が全員地球に帰還した後、ISSにはロボット レイだけが残り、戻ってくることのない百夜をレイは待ち続けます。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=5 百夜を待つのは忙しいこと
ISSに残ったレイは百夜が戻ってくると信じてひたすら待っていますが、待っている間にも宇宙デブリがISSに衝突して修理する必要があったり、軌道が少しづつズレているISSの軌道修正の為に燃料を制止する必要が出たりと大忙しです。レイはISSにある部品を解体、改造しては、必要な部品を作り、さらにレイ自身も宇宙空間で作業しやすいように改造します。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=6 ISSを守るためには狩りにいかなきゃ
宇宙ステーション、ISSの燃料となる水をすべて使い切ってしまったレイは、水でできている天体、彗星から水をゲットすべく彗星を取りに行こうとします。しかし、宇宙船は人間が全部使い切ってしまったため、レイは宇宙船を作ろうとします。ISSに残っている部品や機材から、宇宙船 レイゲリオンを完成させ彗星に向かって発信します。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
1年かけて彗星と出会える場所まで向かい、彗星 本体の核を持って帰ろうとします。しかし、レイが計算した核は100mくらい、重さは50万トンぐらいでしたが、実際の彗星の核は400mの、重さは1,500万トンと予想以上に大きく、このままでは彗星の核を持ってけることは出来なさそうです。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=7 君がみえる
ISSを維持する為にレイが色々やっているうちに、石化から20年が経過しました。地球では、老いた百夜が子供達に宇宙の話や化学の話をしながら、人類がいつか復活してまた宇宙に向かう時に必要となる希少金属を地道に集めていました。しかし、年を取った百夜は体力が尽きてしまい川で倒れてしまいますが、その時レイが点灯させたISSの灯りが百夜にも届きます。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=8 灰色のない時間
石化から3,200年が経過する間に、地球では富士山が爆発したり、小惑星がローマの辺りに衝突して氷河期が到来したりと色々な事が起きました。しかし、3,200年が経過した今回は直径40km、重さ300兆トンの小惑星が地球に衝突予定です。もし衝突すれば核爆弾100億メガトン級の威力で、地球の地表面は全て削られ1cmより大きい生命体はすべて消えてしまい、地球全体が灰色になってしまいそうです。レイは小惑星衝突を回避するべく、水素爆弾搭載無人宇宙船を完成させます。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
Z=9 わたしはここにいます
石化から3,600年、レイは損傷した部分を直せないまま、たくさんの時間が過ぎてしまい、まもなく停止しようとしています。そこでレイは自分がいなくなった後も、3Dプリンターが仕事できるような仕組みを作り、一からISSとレイ自身を再び作れるようにします。しかし、完成までに150年くらいかかり、その間たった1回でもミスがあれば失敗してしまいます。
© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE reboot:百夜より
まとめ
週刊少年ジャンプで、2019年48号から2020年4・5合併号までDr.STONEと同時掲載されていた、スピンオフ作品「Dr.STONE reboot:百夜」が掲載された単行本です。
前半は、千空の父親 百夜がISSから地球へどうやって帰還したかの経緯が描かれていて、後半はISSに残ったロボット レイのその後が描かれています。
前半の百夜が、地球上に人類が全員石化していて助けが何もない状態で、地球に帰還する話は壮大ですごいスケールだと思っていました。しかし、実は後半の百夜のロボット、レイの話の方が、3,000年以上のもっと壮大な話で、膨大な時の中、人間がいつ死ぬのかの知識がないばかりに、ずっと待ち続けるレイの姿には感動させられます。Dr.STONE 本編が好きな方は、こちらもぜひ読みれることをお薦めします。
いつか、本編の千空がISSのレイと出会える日が来るのでしょうか…。
Dr.STONE本編、1巻~26巻
Dr.STONE本編、1巻~26巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。26巻で最終巻です。
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